参考書の選び方&使い方
参考書の選び方&使い方
・ 自分で分析・判断して参考書を選ぶ
参考書の選び方で失敗したくないという気持ちはわかります。
しかし、結果の責任は自分が持つのだから、人のアドバイスをそのまま受け入れるのではなく、自分でアドバイス、受験する大学の過去問、実力などを分析して選びましょう。
・ 今の自分の実力に合わせて参考書を選ぶ
自分の志望大学のレベルに合わせて最初からレベルの高い参考書を選んではいけません。まずは自分の実力を分析して自分がこなすことができる参考書から始めましょう。
あせって実力以上の参考書をやっても(気持ちはわかりますが)得るものはありません。
・ 自分との相性で参考書を選ぶ
著者が変われば、同じ現象・法則・問題でも説明の仕方が変わります。同じ説明でも受験生のレベルや性格によって合う合わないがあります。
人がすすめているから選ぶのではなくて、自分と相性の良い参考書を選びましょう。
・ 苦手な人は慎重に参考書を選ぶ
得意な人は参考書の解説が悪くても自分で補うことができます。
苦手な人はそれができません。苦手だと自覚がある人はできるだけ解説が詳しい自分にあった問題集・参考書を選びましょう。
・ 一度やる参考書を決めたらとにかくやってみる
使う参考書を決めた後で、「この本のレベルは自分にあっているだろうか?」、「この本だけで入試に対応できるだろうか?」など、いろいろ悩んでいるだけで参考書に手をつけない人がいます。
失敗したくないのでしょうが、やらなければ学力は絶対つきません。何もしなければ「参考書の選択の失敗」はしませんが、「受験の失敗」という大失敗をしてしまうことに気づいてください。
とりあえずやってみましょう。やっていくうちに、悩んでいたことの解決策が見えてきます。受験勉強は長いので「参考書の選択の失敗」ぐらいの失敗はすぐに挽回できます。
・ 参考書(講義)に使われない
分かりにくい部分があってもあくまで一人の著者(講師)にこだわる人がいます。
大切なことは、著書(講師)に義理だてることではなく、自分が内容を理解することです。分かりにくいと思うところがあったら、素直に別の参考書(講義)を使いましょう。
・ 学習法を間違えると良書も悪書になる
みんながすすめる参考書を使えば自然に力がつくと思っている人がいるかもしれません。しかしそれは明らかに間違いです。
自分で現象・法則の定義の意味を理解しながら参考書をマスターした人と定義をあいまいに理解したままでとにかく問題を解けるようにしただけの人とが同じように力がつくと思いますか?
(学習法について詳しくは、物理の学習法をどうぞ)
投稿者 猫背の狸 、更新日 2006年12月30日
大学レベル・問題レベルの見方
このサイトでは大学のレベルを、大検、中堅大学、難関大学、超難関大学に分類しています。
志望校がどのレベルに当てはまるかは、次の2つの方法で判断してください。
[分類の仕方1]
簡易的な分類方法です。
偏差値 | |
大検 | ~50 |
中堅大学 | 50~60 |
難関大学 | 60~65 |
超難関大学 | 65~ |
※河合、代ゼミの偏差値を基準にした大まかな分類です。
詳しくは、予備校にある入試追跡調査結果(サンプルが少ない大学については信頼性が低いのが欠点)を使うことをすすめます。
[分類の仕方2]
合格最低点がわかっている場合は、過去問を使ってどのレベルの問題まで解けるようにすれば合格最低点を越えるかを調べてください。こちらの分類方法のほうが正確です。
- 入試基本問題(やや易)を確実に解ければ合格最低点を超える⇒中堅大学
- 入試標準問題(標準)を確実に解ければ合格最低点を超える⇒難関大学
- 入試応用問題(やや難)もある程度解けないと合格最低点を越えない⇒超難関大学
問題のレベルは教科書例題(易)、入試基本問題(やや易)、入試標準問題(標準)、入試応用問題(やや難)、入試応用以上(難)と分類しています。
下の表は各大学レベルで必要とされる問題レベルをまとめたものです。
問題レベル | 大検 | 中堅大学 | 難関大学 | 超難関大 |
教科書例題(易) | ○ | △ | ||
入試基礎(やや易) | ◎ | ○ | △ | |
入試標準(標準) | ◎ | ○ | △ | |
入試応用(やや難) | ◎ | ○ or ◎ | ||
入試応用以上(難) | ◎ |
[記号の見方]
◎ | 他の受験生に差をつけることができる |
○ | 合格点が取れる |
△ | 合格点にやや足りない |
投稿者 猫背の狸 、更新日 2006年03月20日