[大学への物理] [理系の掲示板]
[2079] 質問 投稿者:太郎君 投稿日:2001/09/28(Fri) 17:56:43

今日授業中ふと思ったんですけど、なぜ三角形の角度の和は180度になるんですか?くだらん質問ですいません。


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/28(Fri) 18:23:25

難しいなあ・・・

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:ういろう 投稿日:2001/09/28(Fri) 18:33:04

そう言われてみれば…。なんでだろ?


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/28(Fri) 19:00:43

中学生向け説明ならば、
ユークリッドの第五公理「直線Lと点Pが与えられたとき、Pを通りかつLに平行な直線を引くことができる」を仮定すれば、
三角形ABCに対して、Aを通りBCに平行な直線を引いてやれば、錯角は等しいことから導くことが出来ます。
(ということは分かっています、念のため)

問題は「第五公理」はホントに正しいのか?ということですね。
これについては他の人にお願いします。(いい加減なことは言えない)

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:コマネチ 投稿日:2001/09/28(Fri) 23:48:36

紙とハサミ使ってきれいな三角形作って、その出来た三角形を構成している角を切り取って並べてみりゃいいじゃん。


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:やまちゃん 投稿日:2001/09/29(Sat) 13:55:28

平面でなければ180度にならないってのも
なかなか興味深いことですよねぇ。


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/29(Sat) 22:46:19

コマネチさんのは「どんな三角形でも内角の和が180度だ」とは言えないでしょう。
その三角形がたまたま180度だったかもしれないわけで。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:太郎君 投稿日:2001/09/30(Sun) 17:08:02

この証明は大学以上のレベルなんですか?


[2079へのレス] Re: 質問 投稿者:某亜 投稿日:2001/10/01(Mon) 16:03:32

 公理は「自明だとした前提」ですから、中学生向けの証明で充分です。
公理の「証明」はできません。証明するための前提です。
ですから「自明でない」場合はその場合だけ特別に考えなければいけません。
いわゆるリーマン幾何学(非ユークリッド幾何学)ですね。


[2078] 合格しなかったら返還するシステムの塾があるんだけど、どう思う? 投稿者:受験王 投稿日:2001/09/28(Fri) 15:17:13

合格しなかったら返還するシステムの塾があるんだけど、どう思う?
URL http://cwj.to/lk.php3?ID=3054&P=153

http://cwj.to/lk.php3?ID=3054&P=153


[2078へのレス] Re: 合格しなかったら返還するシステムの塾があるんだけど、どう思う? 投稿者:某亜 投稿日:2001/10/01(Mon) 16:04:10

 返還されるより確実に合格したいっす;;


[2077] 化学の参考書 投稿者:てっちゃん 投稿日:2001/09/28(Fri) 13:14:21

最近やっと重要問題集のAを二回終わらせました。ほぼマスターしました。ただ重要問題集は解説が詳しくないので、難しい問題を解くには向いていないと思います(問題は良いものが多いと思いますが)。そこで他の問題集をやりたいと思うのですが、何か良いものはないでしょうか。駿台の新・化学入門と言うのが評価が高いようですがどうでしょうか。アドバイスお願いします。


[2077へのレス] Re: 化学の参考書 投稿者:OKITA 投稿日:2001/09/28(Fri) 22:01:04

精選化学か標準問題精講がいい


[2077へのレス] Re: 化学の参考書 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/28(Fri) 22:33:36

重要問題集をやり終えたぐらいなら、「化学IB・IIの新演習」は使えるはず。
とりあえず解説の量はトップクラスでしょう。
問題の質もまあまあいいと思います。
唯一の欠点(?)は問題数255問と多いこと。
力に応じて、適当に端折っていくとかなんとかしてください。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2076] 物理について! 投稿者:サリー 投稿日:2001/09/28(Fri) 09:35:49

今実況中継が終わったところなんですが、次にやる問題集を「らくらくマスター」か「エッセンス」どちらにしようか迷っています。偏差値は50程度しかありません。志望は国立医学部で2次は物理必須です。アドバイスよろしくお願いします。


[2076へのレス] Re: 物理について! 投稿者:catastrophe 投稿日:2001/09/28(Fri) 15:30:54

個人的にはエッセンスがいいと思います。
僕にとっては大変使いやすかったです。
しっかりやれば偏差値60は軽く超えます。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3880/index.html


[2076へのレス] Re: 物理について! 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/28(Fri) 18:23:11

やっぱりエッセンスでしょう。
「エッセンス+名問の森」で偏差値65〜70程度は取れるでしょう。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2075] 九大薬学部の良さについて 投稿者:しや 投稿日:2001/09/28(Fri) 00:34:03

「九大の薬学部はこの分野の研究で
偉大な成果を挙げている。」とか
「こういった研究に積極的だ。」とか
「この研究をするなら九大が最適だ。」
というのがあればわかる方教えてください。


[2074] 無題 投稿者:(‘_‘) 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:11:22

航空宇宙志望の学生です。
就職先が少ないと聞いているんですが、どうなんでしょう?
都立科技大志望です


[2074へのレス] Re: 無題 投稿者:wa 投稿日:2001/09/30(Sun) 14:00:33

僕自身、航空宇宙関係ではないので、あまり詳しいことは言えませんが、大学学部卒では、航空宇宙関係の就職は少ないように思います。というのも、航空宇宙にかぎらず理系の大学全体において、大学院進学が普通になってます。それに従い研究・開発関係の求人も、大学院修士卒業が中心となってきており、大学の学部卒でその学部・学科に関連する分野に就職できるのは、むしろ少数といった方がよいかもしれません。他のレスにも書きましたが、どの分野でもそうですが、実際の研究等は大学院からなので、大学院から航空宇宙関係に進んでも遅くはないと思います。私の出身の大学の学部・学科は理学部物理学科ですが、大学院から航空工学の方へ進んだ同じ学科の友人もいます(という私も大学院から、生物の方へ転向しましたが)。


[2073] 化学について 投稿者:じろう 投稿日:2001/09/27(Thu) 18:46:44

僕は高三の名古屋大工学部志望の者です。           化学が苦手なので化学を克服したいのですが、理論分野と無機・有機分野のどちらから攻略すべきですか?
また、お薦めの参考書や問題集などあったら教えてください。         


[2073へのレス] Re: 化学について 投稿者:あろんだいと 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:29:45

無機、有機は覚えなければいけないことも多いですが、ただ覚えるだけで理論分野をおろそかにしてしまうと、おそらくきついところがあると思います。

よってやはり理論からです。
どの程度苦手なのかはわかりませんが、私の場合照井の理論を使ってだんだんとできるようになっていきました。
また、化学の場合やっているうちに自分でコツのようなものがつかめるようになってきます。(少なくとも私は)

無機有機も照井を使い、ノートにまとめをしました。
これだけであとは自信のカンを鋭くする(?)ような感じでかなりいけるんじゃないかと思います。

ちなみに私も名大工志望です

http://homepage2.nifty.com/alfalfa/


[2073へのレス] 訂正(恥) 投稿者:あろんだいと 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:30:31

すんません。

自信→自身

http://homepage2.nifty.com/alfalfa/


[2073へのレス] Re: 化学について 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:34:03

状況よりけりですが、即戦力になるのは有機でしょう。
(名大の傾向は知らないので断定は出来ませんが)
時間があれば、理論からきっちりと積み上げてゆくのがいいのでしょうが、時間がなければ無理矢理でも有機をやることになるのでしょう。

まあ、この時期なら前者でしょう。
平衡や酸化還元とかが分からないと、無機・有機にも響きますし。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2073へのレス] Re: 化学について 投稿者:ウルトラマン 投稿日:2001/09/27(Thu) 23:22:08

名大化学の配点からすると、理論:無機:有機=2:1:2かな。。。
名大化学の問題は知識的な部分としては、教科書に書いてあることを知ってれば、軽〜く満点近く狙えますが、論述とか結構あるので、過去問は必須。
あと、計算問題の練習として、石川さんの出してる「化学の計算」に載ってる程度の問題と、駿台の「有機化学演習」のうち、「有機化合物Xの構造決定」に関する問題を練習しておくとよいでしょう。


[2073へのレス] 有機化学専門のサイトがあるよ! 投稿者:うぃー 投稿日:2001/09/29(Sat) 18:14:44

有機を得点源にしたいなら、このサイトに来てみて。有機が単なる暗記分野じゃないってことがわかるはず。有機が得意な人はみんな、暗記だけでは得意になれないことを知っています。それよりも、解き方をマスターする方がずっと大事です。でも、解き方を自分で勉強するのは難しい。だからこのサイトでは、フォローをします。ここで一通り勉強すれば、有機が知らないうちに得意になるよ。質問などもメールや掲示板でいくらでも受け付けます。こんなおいしい話はない!行ってみよー!

http://homepage2.nifty.com/organic-chemistry/

http://homepage2.nifty.com/organic-chemistry/


[2073へのレス] Re: 化学について 投稿者:ヤイこ 投稿日:2001/09/29(Sat) 22:16:25

たしかに有機で二次はかなりかせげるけど
理論をおろそかにしてセンターでの成功は100%
ありえないと思います。特に溶解度や蒸気圧については
一度解いておかなければ!というような問題が多々ある
ので演習必須です。あと酸化還元の半反応式を
マスターすればかなり化学反応式は楽になります。
ここで見落としてはいけないのは無機の重要さです。
無機だけの問題というのは二次ではあまり出題されませんが
無機を理解しているという前提にたって出題されてるコト
もあるからです。それにセンターは無機がだんだん重視
されつつあるらしいです。

>>うぃーさん
ホムペ行ってきました。でも使い方がよく
わからなかったので詳しい紹介をできたら
してください。石鹸とか繊維とか高分子系がさっぱり
なのでその辺の特集をやってくれると嬉しいです。


[2072] 無題 投稿者:れい 投稿日:2001/09/27(Thu) 15:32:47

物理の「名門の森」はどのへんの大学まで通用するんですか?


[2072へのレス] Re: 無題 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:30:56

きっちりやれば東大・京大まで対応できると思いますよ。
質の上では問題ないはずです。

量的には不足ですので、もう1冊程度演習しておいたほうがいいです。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2071] 格付け 投稿者:ロビー 投稿日:2001/09/27(Thu) 02:43:15

いわゆる旧帝大クラスって言うのは旧帝大を除いてどこの大学を指すんでしょうか?もちろん理系のです。


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者:ところてん 投稿日:2001/09/27(Thu) 16:55:06

筑波と千葉は入ると思います。


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者: 投稿日:2001/09/27(Thu) 20:45:27

医科歯科、東工大、地方国立の医学部、阪府立大(中期)
思いつくのはこれぐらい、あとの人頼む。


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者:ウルトラマン 投稿日:2001/09/27(Thu) 23:14:35

神戸大学も入るかと思います。


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者:へっぽこ 投稿日:2001/09/28(Fri) 09:28:00

やっぱり、東工大・医科歯科だけじゃない?
ほかは、問題の難度や試験型を考えると地方国立0r駅弁クラスでひとくくりのような感じ


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/28(Fri) 18:27:06

大学の規模の話なのか、受験の難易度の話なのか、によって違うと思います。
どっちの話?

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者:ロビー 投稿日:2001/09/29(Sat) 01:44:55

規模の方でお願いします。


[2071へのレス] Re: 格付け 投稿者: 投稿日:2001/09/29(Sat) 08:24:33

総合大学としての規模なら旧高等師範、今の筑波大学(元東京教育大学)と広島大学が旧帝大クラスといえるね。


[2070] 人体の研究 投稿者:カネダ(駿台少年) 投稿日:2001/09/26(Wed) 18:47:45

人体の研究についてお伺いします。
今、人体の研究、とりわけ、遺伝子研究がブームです。
私もそんな分野に関心を持っている一人です。
一応、理系の学部希望です。

でも、気になる事があります。
医学部を卒業していない人も、人体、特に遺伝子
の研究に携わっている事です。
例をあげると、
慶応大の富田勝さん
(理工学部卒、その後、慶応大学院、医学研究科で
分子生物学の博士取得)、
それから、歯のアパタイトを発明した????さん
(氏名は覚えていないが、確か、東工大卒)
その他、数え切れないほど多くの方が
遺伝子、人体、人間の体の研究に携わっている
と感じられます。
そこで、素朴な疑問です。
何で医学部を卒業した人間でもないのに
そんな研究ができるのでしょうか?

今、日本には、盲目な人、耳の聞こえない人がいます。
そういう人たちの為に
医学部を卒業していない人達でも、
人体の一部である「眼球」や、「耳の一部、鼓膜」などを
ミクロの細胞の段階から再生する研究に参加できてしまえる
、という現実に不思議に感じます。

こんな事が、日本で行われて、本当にいいんですかねええ?
それとも、研究の世界では、それが当たり前
なんですかねええ?



[2070へのレス] Re: 人体の研究 投稿者:しず 投稿日:2001/09/27(Thu) 00:23:01

話が錯綜している気がしますが、「医療行為」と「知的欲望」とは明らかに違うものであると思います。

医学部を卒業するということは、医師になる機会を与えてもらうということで、医師になったということではないですよね。国家試験に合格してはじめて法的な意味での医師となる、法的に医療行為ができる身分となるわけです。医療行為を医師以外の者が行うのは、法的にも、もっと言って倫理的に問題です。

まず、誤解があるのではないかと思われるのは、
遺伝子の研究の点ですが、必ずしも「医学研究」とは限りませんよ。例えば、大腸菌の遺伝学。哺乳動物の遺伝学など、ヒト以外のモデルもありますから。
「医学の研究」か、「生命の研究」か、それを同一に扱うことは出来ないんじゃないですか? 境界線を引くことができるでしょうか? なぜなら、生命の研究を行うことでそれが人間の利益となり、医療の利益となる事柄も多くあるわけです。

人間の体を一つのモデルと見立てて、それに迫ろうとする。その意識に医学部出身かどうかは関係ないと思いますが。そこにあるのは、人体というものを知ろうとする知的欲望じゃないんでしょうか。自分の手でできることを最大限駆使して、それを解明しようというのが、研究というものの原動力、特に基礎科学的な立場の方面の原動力であるはずで、その原動力自体は個人個人の問題ですよね。Scienceというのは「知」の意味です。

もちろん、生命操作の方面では、それより先は行かない方がいいという事柄も多分にあります。ただし、それを進めるか進めないかは、単純な医師だけの問題ではないはずで、「人間」の問題であるはずです。要するに我々自身が認識しなければならない問題だということです。"生命"倫理の問題を医師や研究者にだけ押し付けてしまうのは、それは「倫理」ではないと私は思います。

そして「医療」と限定したとしても、現代において、特に日本のような国において「医療」とは、もはや「生活」の一部であるはずです。例えば、工学というのは、人間の生活を豊かにする科学技術の総称と言い換えても良いはずで、ならば、工学と医療とを分けて考えることは不可能になるんじゃないでしょうか。

人工骨や人工椎間板などに臨床利用されているハイドロキシアパタイト(HA)の例から言うと、まず、それが骨を構成する成分であるということを「発見」できていなければならないはずです。そこには、「骨」を知ろうとした先人の「知的欲望」があったはずで、「発見」の以前にHAの「利用」は考えられないはずですよね。発見されたとしても、それがどのように使えるのかという方法の「発明」の段階では、HAを材料のように認識し、複雑なものの中から使える「部分」をセレクトしてきた段階があったわけです。そして、それを医療行為として行う場合、我々がコンビニにいって買うペットボトルのように、お菓子の箱のように、「簡単に」使えるものとして利用できる状態にしないといけません。それは大量生産、安定供給というシステムが動き出すわけで、大量生産のために、これは土壌から作り出します。まさかHAを土からつくる、なんてことを医者が思いつくはずが無いわけで、もうここまでくれば完全に「医療」でありながら、「医師」だけの独壇場ではないことが明らかになります。さらには、HA自体を化学的に修飾して、骨と馴染むようにしてやったり、企業間で競争になれば、より安価な供給で勝負する、より生体に易しい構造とする、では性質を改変して新しい人工骨として売り出そう、というような進化をして行くわけです。

医療というものが、魔術や宗教のような、趣味のような感覚ならば別ですが、生活の一部である以上、それを支えるのは、我々自身です。医療を、医者や医学研究者だけの特殊なものだと言えるような時代ではないですね。医療技術の開発と言ったとしても、それはあくまでも「結果」がよくなければなりません。結果を良くするのは、開発者の努力もあるし、それを受け入れる側の問題もあります。

盲目の人がいたとします。そのとき、工学者は「オレは知らん」と言えるのでしょうか? 難聴の人がいたとします。そのとき、他の人間は「私は難聴じゃないから」とは言えないでしょう。歩けない人がいる。「オレは歩けるから知らんよ」じゃあないでしょう。医師以外の医学研究者が存在する理由は、研究者も当然人間であるということなんじゃないでしょうか?

それから、遺伝子研究は確かにブームといってもいいのですが、逆に言えば、遺伝子自体が一次元の情報で扱いやすいという点もあります。扱いやすいから今までの経緯で手技として確立してきたわけです。
例えば、一つの細胞の中で活動している分子の多くはタンパク質です。遺伝子は主にDNAからなりますが、DNAというのは、タンパク質に比べると非常に動的挙動は静粛です。生命体が生命体として活動できるのも、酵素に代表されるタンパク質が動いてくれるからであって、その動きが生命体に多様性をもたらしています。ただ、実際に分子一つを操ってみようとすると、それだけ多様な挙動を示すタンパク質というのは、非常に扱い辛いわけです。元の情報である遺伝子を扱う方が簡単なのです。だから、遺伝子工学技術が大成したわけです。一つのタンパク質の挙動を見る場合、そのタンパク質の遺伝子自体を細胞に入れてやる、欠損されてやる、そういうことをやるわけです。細胞内に存在している特定のタンパク質だけを取り除くなんていう大技は、人間はまだまだできそうにないのです。特定のタンパク質を後から細胞の中に加えてやることは一応出来ます(セミインタクト系といいます)。しかし、そのタンパク質自体を作るのは、大腸菌や血球細胞などの「生体細胞」を使わないといけません。人間にとってタンパク質は、まだまだ困難な関門です。

だから、遺伝子、遺伝子と騒ぐことは、それだけでは不十分だと思うのです。ポストゲノム時代の重要なテーマの一つに、プロテオーム解析というのがありますが、この"プロテ"の部分の由来は"protein"です。遺伝子という一次構造はどうにかわかった。しかし、タンパク質の世界は三次元では済みません。タンパク質は複数のものが協調的に働くこともありますし、それらの仕組みの法則を人間はまだ解明できていません。これからの時代は、多次元系をいかに人間が克服するかということでしょう。

研究というのは、自分が進歩することでもあるのです。それまでのバックグラウンドを最大限生かし、さらに規定の枠にとらわれることなく、新しいことにチャレンジするのか? そしてそれを達成できることが、Scienceをやることの原動力でしょう。医師は医師としてのバックグラウンドを活かせばいい。工学者は工学のバックグラウンドを活かせばいいわけです。


[2069] オリジスタンから 投稿者:あきな 投稿日:2001/09/26(Wed) 17:58:14

オリジナルスタンダートの問題でわからないところがあるので教えてください。
|a|<1のとき煤ik=1から∞)ka^k−1=1/(a−1)^2であることを示せ
というものですが単純にna^n→0(n→∞)と考えてはいけないのですか?
解答は|a|=1/1+b とおいて二項定理、はさみうちの原理とやっているのですが…。
それとついでですがオリジナルスタンダートはレベル的にどれくらいの問題集ですか?東大京大レベルまでカバーできますか?


[2069へのレス] Re: オリジスタンから 投稿者:れい 投稿日:2001/09/27(Thu) 15:25:44

明治とか中央大学レベルだと思います。


[2069へのレス] Re: オリジスタンから 投稿者:無題 投稿日:2001/09/28(Fri) 01:47:53

普通に東大京大までできると思うよ。


[2068] アトピーに強い大学院 投稿者:ハス 投稿日:2001/09/25(Tue) 22:13:11

こんちにわ、
僕は医学生です。
はじめは、アトピー患者を治したいがために
医学部に入りましたが、学部生活を通じて、
医学部にいても必ずしも、アトピーを治せるわけではないと
最近感じました。今、大学院を考えています。
希望学科は、
医学研究科、理学研究科、生物学研究科、薬学研究科、
です。
どれが、一番、アトピー患者を治癒できる学科でしょうか?

高校生の頃の私は、漢方薬を適当に混ぜれば
アトピー性皮膚炎を治せるものだと、軽く見ていました。


[2068へのレス] Re: アトピーに強い大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/26(Wed) 15:30:17

>>アトピーに強い大学院

断っておきますが、臨床系の研究でも、研究は研究室などのグループ単位で行われるものですよ。

>>学部生活を通じて、
>>医学部にいても必ずしも、アトピーを治せるわけではないと
>>最近感じました。

なるほど。
確かにそのようなイメージを抱くのはわからないでもないです。
その「ダメだ」というイメージというものをもう少し詳しく話していただけるとありがたいですが。

>>今、大学院を考えています

ちょっと私の方で理解しにくいことがあったので確認しますが、六年制の医学部医学科の学生さんなんですよね? つまりは、学部を出れば医師国家試験を受験することができる身なわけですよね? それなら、まずは医師になりましょう。治療のことを考えているのに、医師免状が無かったらどうにも身動きは取れないと思いますよ。

医師(M.D.)は、普通、学部を出た後すぐには院へ行きません。これは、まず医師としての基本を身につけることが大切だという認識があるからです。数年から、場合によっては十年近く、臨床の現場で医師として、それから大学院に行くという例もあります。むしろ、外科系などで特に言われることですが、二年やそこらの研修の後、大学院にいってしまうと、実際の臨床の技術が磨けないということはあるようです。大学院にいったからといって、臨床をまるきり辞めてしまうわけではないですが、主眼が移ってしまうことは否めないからです。

そして、大学の医局の中で過ごしていると、やはり学位を取るということは自然な流れになってきます。市井の病院で患者を持つ医師を専業でやるというのなら、また少し話は違いますが、治療法開発などを考えているのであれば、大学院に行って学位を取った上で、助手などのポストを得ていくことも考えておいた方がいいでしょう。

M.D.が大学院に行く場合、何か特別な意味でもない限り、医学研究科(歯学研究科)以外の専攻へ正式身分の配属として行くことは、ほとんど意味無いどころか、逆に不利になるかもしれません。完全に医師を辞めるというのなら話はまた別ですが。医学研究科にしたほうがいいでしょう。

アトピー性皮膚炎は、普通、皮膚科や小児科が主な関連部局でしょう。皮膚科や小児科の医局に入って、そこで関連グループを希望して、そこで修行を積むことを、私はオススメします。

アトピーに限らず、アレルギー性の皮膚炎というのは、炎症が起こっているわけですね。分子生物学、分子医学の立場の人間なら、まずはその炎症が起こるメカニズムの流れをまず、地図として作成しようとします。炎症が起こるメカニズムというのも分子生物学のコトバで語れるようになってきてます。簡単な流れとしては、各種ストレス・刺激等により、抗体産生が促進され、ヒスタミン遊離等の症状が起こりますよね。今度はそれを抑制するために、interleukin familyやIFNγといったサイトカインが産生されているわけですよね。

生物学研究科っていうのがあるのかどうか知りませんが、生命科学研究科や生命機能研究科、理学研究科の類は、並べて言えば基礎科学です。医学研究科でも薬学研究科でも、研究室のテーマが非常に基礎的な場合は、これらの上の流れ、カスケードをより厳密なものとして確立するために、間、間に登場する分子群やその活性の同定をしようとするでしょう。

ただ、ヒト由来の試料を得ることができないと、上の解析は困難です。アトピー性皮膚炎ならアトピーの「炎症発祥モデル」のサンプルがあるから、上のような解析ができるわけです。そのサンプルは実際に診断された患者さんから同意を得て研究用に使わせていただくわけで、そのサンプルを得るだけでも、非常に大変なのです。例えば、アトピーのサンプルを得たいのならば、アトピーの患者さんが多く受診してくる診療科に協力を得て、患者さんに説明をしてもらって、細胞を少しだけ貰うとか、そういうことになるので、医療現場が身近にあるか、臨床の立場の強力な共同研究者がいないと難しいというのは、想像できますよね。

それに、結果をサイエンスとして確固たるものにするには、統計的手法をとって、多くの例を調べ、それで結論を導いて行くことになります。つまり、それだけサンプルがいると。

登場人物がわかってきて、その登場人物自体の動きが明確になってきたら、それを元に、病態としての炎症を食い止める「方法」を考えて行くわけです。

具体的には、IL receptorがおかしいとかサイトカイン遺伝子の転写活性が強いとか、だったらその転写因子が活性化されるシグナルはどこから来るのかとか、そういうことがわかっていれば、だったら、どこをどういじれば、影響を少なくできるのか? という議論ができるようになるわけです。そして治療法としての実験が必要になってくる。そして、非常に有用だということが確立されてくれば、倫理委に申請して、新規治療として行えるようになるわけです。

>>医学部にいても必ずしも、アトピーを治せるわけではないと
>>最近感じました。

それは安易なステロイド療法といった医療体制の問題も大きいでしょうが、それだけの問題ではないはずです。そもそも、各種炎症反応の起こるメカニズムと、それを阻止するだけの技術自体を人間が持っていないことも大きな原因でしょう。ステロイドはとにかく炎症反応が出た場合、見た目にはよく効きます。逆に言えば、ステロイド使うというのは、もう他にやることがない状態だといってもいいでしょう。

それに、臨床の立場で患者に触れる権限を持っているのは、あくまでも医師ですよ。

基礎科学の分野の人たちというのは、必ずしもヒトの病態ばかり面白くてやっているわけではないので、あくまでも「病態」というところを切り離したくないのなら、医学系にいるのがベターだと思いますよ。上で言ったような炎症系の転写因子群に関する研究などが、シグナル伝達、転写制御などの分野で医学系以外でやっていないとは言いませんし、それらが医学系より勝っている劣っているということも言えませんが、病態とのつながりは医学系が非常に強いです。

例えば、皮膚科学の教室でも、状況的に「じゃあ君はちょっと臨床のほうはいいから、基礎の教室へ行って研究してくれ」となる場合もあります。臨床やれといわれるのがフツーなんですが、場合によってはこういうこともあります。それでも、派遣される基礎の教室というのは、理学研究科というのはあまりなくて、医学系の研究所の部門とか、医学研究科の基礎のラボだったりすることがほとんどです。

医師としてやって行くのなら、医学研究科から離れない方がいいでしょう。
皮膚科学や小児科学の教室でどこが多くの症例をやっているのかわかりませんが、自分の大学であまり活発でないのなら、まずは、卒業するまでに、活発な医局を探して、まずはそこに入ることでしょう。その上で様子を見て、皮膚科学なら医局と同じところの大学院の教室に行くなりすればいいのではないでしょうか。


[2068へのレス] Re: アトピーに強い大学院 投稿者:ヒロポン 投稿日:2001/09/26(Wed) 19:08:31

僕は先天性のアトピー性皮膚炎にかかっています。ハスさんの
ような方に期待しています。


[2068へのレス] Re: アトピーに強い大学院 投稿者:tt 投稿日:2001/09/27(Thu) 10:04:26

ステロイド療法がぶり返して、今アトピー性皮膚炎広がっています。

>ハスさんへ

日本のどこかの個人医院にアトピー性皮膚炎の名医がいます。そこは、TBSの番組で取り上げられてました。
そこは、年配のお医者さんですが毎回記録を念入りにつけておりかなりのデータがありそうです。そこで、そこに行って趣旨を話しその膨大なデータを見せてもらいコンピュター等で分析すると規則性見たいのが見つかりいいアプローチになるかもしれません。
あと、そこではいろいろな薬を混ぜてオリジナルなものを作ってます。皮膚炎100%に近い確立で直っておりいつも満員みたいです。
私も期待しているので熱意を持ってがんばってください!!


[2068へのレス] Re: アトピーに強い大学院 投稿者:ggg 投稿日:2001/10/12(Fri) 11:31:16

どこの大学でも、医学研究科に入ると
医師免許を持っている人は、そこの大学病院で
無償で治療をする義務(奉仕)があるらしい。

ハスさんが
医学研究科を避けているのかどうか、わからないけど、
医学研究科にはいると、そういう無償診療を負わせられる
というのは、本当にあるんでしょうか?
過酷といわれるほどの診療活動(奉仕活動?)

日経か、読売の新聞特集記事で昔読んだ気がしたけど。
大学の雇用関係は、あいまいで、よくわかりません。
教育、研究、診療と、はっきり分断すればいいのに、
と思います。



[2067] 教授について 投稿者:ういろう 投稿日:2001/09/25(Tue) 20:00:45

教授と仲良くしておくと何かメリットはありますか?
僕の大学は生徒と教授の距離がけっこうあるので、
いままで個人的に話しをしたことないし名前すらわからないのが現状です。


[2067へのレス] Re: 教授について 投稿者:wa 投稿日:2001/09/26(Wed) 08:59:03

ういろうさんは、現在、大学の何年生でしょうか。卒業研究などで研究室に配属となっている4年生以外なら、教授と生徒の間に距離があるのは当然です。というのも、そもそも、大学は、高校までと違って生活指導という教育の場ではありませんから。とはいっても、自分の大学の教授の名前ぐらいは知っておいた方がよいと思いますが。


[2067へのレス] Re: 教授について 投稿者:wa 投稿日:2001/09/26(Wed) 12:38:10

さきほど書き忘れましたが、あえて教授と仲良くしておいてメリットがあるとすれば、卒業研究の際、その教授の研究室に配属される際に有利になるかもしれません。ただ、卒業研究前にその教授と仲がよくても、卒業研究でその研究室に配属されてから、進路、研究等で教授と仲が悪くなる場合もよくあります(最悪の場合、留年となる場合もある)。


[2067へのレス] Re: 教授について 投稿者:しず 投稿日:2001/09/26(Wed) 15:42:12

メリットって難しいですね(^^;)
目的無しにメリットを話のは良いも悪いもあるとしかいえない気がしますね。

それから、教授をはじめとする教官と生徒の間の隔たりは、基本的にどこでも同じだと思いますが、あくまでも人間関係なので、環境だけでどうこう言えることでもないと思いますが。例えば、個人的に質問したりしていれば、自然と顔見知りになって、いろんな雑談するようになるのは、人間として不思議なことではないですしね。

一般的な学部生活ではなく、やや変わった生活を送るのなら、教授とコンタクトを取ることが大切になってくることもあるでしょう。卒研などの正式配属以外で仕事をするとか、大学内で実験動物の世話や、実験技術者(テクニシャン)などのバイトを募集することもありますしね。

それに、教授に聞きに行けば正しい情報がわかる事柄を、友達同士でいつまでも悩んでいるような例を見ると、「適切な人に聞きなよ」と言いたくはなりますけど。質問をして拒否するのは人間じゃないですからね。
友達になる必要はないでしょうが、別に敢えて臆することもないとおもいますが。

ただし、あくまでも人間関係。無理をせず、敢えて疎遠なこともせずというのが無難なのではないでしょうか。教える立場から見てたら、何にも反応のない教室で延々と喋っているのも、サビシイ気がするんでしょう(^^;)


[2067へのレス] Re: 教授について 投稿者:phonon 投稿日:2001/09/26(Wed) 20:07:25

>教授と仲良くしておくと何かメリットはありますか?
いろんな話し聞けて楽しいというのが、メリットでしょうか。個人的には、参考書ただでもらったりもしました。時々、
教授室まで押しかけて質問したり、考えを聞いてもらったり
もしました。

私は、専攻以外の教官、例えば、数学・地質・語学などの教
官とも知り合いでした。一緒に飯くいにいったこともありま
したし。目立てば、知り合いになれます。優秀と思われるか
変な奴と思われればOKです(笑)。授業中の質問のみならず
、学内であっても話し掛けてみるといいですよ。


[2066] 誰がいるのか 投稿者:プリマベーラ 投稿日:2001/09/25(Tue) 00:35:19

今月号の蛍雪時代を見たのですが、神戸大学の生物学、生化学の論文の数はそれほど多くはないのですが、被引用率が、他の諸大学(東大、京大)にくらべ、ずばぬけて高いのですが、誰か著名な学者、もしくは先駆的な研究を行ったのでしょうか。どなたかお知りでしたらよろしくおねがいします。 


[2066へのレス] Re: 誰がいるのか 投稿者: 投稿日:2001/09/25(Tue) 13:32:25

現京大医学部教授の西塚泰美さんが神戸大医学部時代に発見したCキナーゼというリン酸化酵素に関する論文のことではないでしょうか?本人談によりますと「酵素屋」である自分がリン酸化酵素の研究を地道に進めていた過程でたまたま発見したものだったということですが、後にそれが当時まったくのブラックボックスだった細胞内情報伝達機構(ホルモンや電気などの外部刺激が細胞内をどのような仕組みで伝わって細胞核で刺激に対する応答に必要な遺伝子の発現につながるのかという研究で記憶のメカニズムなど、その対象は多岐に渡る)の鍵となる大変重要な酵素であることがわかり、一躍世界的に注目を浴びるようになり、もちろん弟子ですごい切れ者の高井さん(現教授)との情報伝達機構の研究もすごいのですが、発見者として論文被引用件数(発見者だから論文のイントロには当然引用される)が数年に渡って世界一だったこともあります。ノーベル賞をとって当然とも言われるほどの業績です。


[2066へのレス] Re: 誰がいるのか 投稿者:プリマベーラ 投稿日:2001/09/25(Tue) 23:06:19

どうもありがとうございました。参考にさせていただきます。


[2065] 大学教授について 投稿者:KZ 投稿日:2001/09/24(Mon) 23:05:52

下のほうで、修士号、博士号についての話が出ているので、相乗して教えてほしいのですが、
大学教授になるためには博士号まで必須なのでしょうか?
もちろん簡単になれる職でないことは分かっています。
大学教授になる人はどういった経歴をたどっているのですか?
また、競争率なども教えてください。

ちなみに、工学部・電気電子工学科志望なので、そちらの方の
修士博士号、教授を視野に入れています。
よろしくお願いします。


[2065へのレス] Re: 大学教授について 投稿者:phonon 投稿日:2001/09/24(Mon) 23:36:26

こんにちは。
必須です。但し、助手なら学位がなくても採用される場合が
あります(例えば修士卒で助手になる場合)。

>大学教授になる人はどういった経歴をたどっているのですか?
電気電子の場合企業から戻ってくる方が多いかもしれません。
学位取得→企業→助教授・教授
この場合は、企業で成果を挙げて、名前が通っている方にひ
きがきます。
もちろん、学位取得後そのまま助手になる方もいます。この場合は、自分のラボに偶然ポストの空きがあって、尚且つ教官が助手を欲しているか、他大学で募集していて、公募で通るかの2通りが主なケースでしょう。

余談ですが、電気電子系は、企業の方も研究に多く参加しています。学会に行くと企業からの発表が多い事が分かると思います。

>競争率なども教えてください。
厳しい事は確かですが、具体的な数字は私には分かりません。他の方のレスを待って下さい。


[2065へのレス] Re: 大学教授について 投稿者:しず 投稿日:2001/09/25(Tue) 15:28:57

まぁ教授になるかならないかは結果論になってしまうので、経歴も結果論でなった人の経歴が、教授になる経歴になるという要素になると。
今の受験生が教授になる頃というのは、まあ20年から30年ほど先ですから、そのときになって今の常識が通用するのかどうかは知りません。その点はきちんとした認識が必要です。

それに、教授になるにしろ、企業で活躍するにしろ、最終的にモノを言うのは本人の能力ですよ。契機をつかむ能力も含めてね。自分を見つめ。周りを見つめ、その中で自分を発揮して行く能力ですね。それなしに博士号持っているだけとか、経験あるとかだけでなんとかなるものではないですよね。

とにかく、若いうちは色んなことを学んで、自分の能力磨くことだと私は思ってますが。

> 競争率

国公立大の教授は公募と言って、狭い環境ではなくて、広く公開して、応募者を募り、業績などを元に教授会で決定します。

ただし、いつ公募の知らせが出るかといえば、
1) 前の教授が退官等で辞めた
2) 新設講座・研究所講座の設置

といったところですが、2)のほうは、あんまりありません。何でも新しいものを作るというのは、結構大変なことですから。

ですから、今の教授が辞めないと、基本的に教授の職は空かないわけです。

競争率、要するに倍率ですね。それはマチマチです(^^;)。実質倍率としての意味もそうですし、教授選は、基本的に政治"戦"みたいなもんです。政治戦でないときもまぁありますが。

1対1の戦いのこともあれば、3人くらいで戦うこともありますよ。ただし、最終的には1対1的な戦いで、どちらが!!っていう雰囲気が多いような気がしますが。

それに、情報戦であることも確かなので、絶対に負ける戦いに挑むってのは、ダメ元か、何らかの考えがあるとしか思えないですしね。溺レースだってあります。世の中、いろんな考え方の人がいろんな風に生活してますから、一つの物事に対する対応の仕方もそれぞれですから。結果が出ればよいという人もいれば、結果が出るだけではダメだという人もいます。

最終的には、時期的な意味も含めて「運」と言わざるを得なくなってしまいますね。大昔とは違って、研究者の数が多い現在では、職を得る環境は厳しいものがあります。

> 博士

通称ロンパクという論文博士号もありますしね。大学院の博士課程に在籍して取得した博士号を課程博士、在籍せずに取得したものを論文博士といいます。

企業の人はどちらかといえばロンパク多いと思いますし、修士で助手になった場合も、ロンパク取りますね、普通は。中には学生に逆戻りして学位取る人もいますし。

なかなか難しいことですけど、やっぱり、自分の目で確かめながら自分の考えかたをもって進んで行くしかないですよ。


[2065へのレス] Re: 大学教授について 投稿者:KZ 投稿日:2001/09/27(Thu) 21:48:28

とても詳しいご返事ありがとうございます。

では、ここでもう一つ聞きたいことがあるんですけど、助教授とか助手というのは
教授とはまあ違うのでしょうけど、教授になるためのステップアップとしての地位なんですか?
それとも、助教授や助手だって立派な一つの職なんですか?
まあ、これもやっぱり人によりけりなのかな?


[2065へのレス] Re: 大学教授について 投稿者: 投稿日:2001/09/28(Fri) 01:52:22

助手の将来は未知数、といっても若くて一目置かれる業績のある教授の助手なら別だけどね、一方、助教授になると教授へのステップアップの人もいれば、そこでおしまいかな?という人もいる。
人事、予算といった権力関係ではそれを持つ教授と持たない助教授とでは雲泥の差があり、その意味では、助教授というより、上級助手といったほうがいいのかもしれない。
教授と助教授の関係といったっていろいろで、たとえば、助教授は人事権をもつ教授が直接的、間接的なコネで外部から採用する場合もあれば、同じ研究室の兄弟弟子の延長で教授、助教授となった場合もあるし、教授選(大学の教授会によるものもあれば全国共同利用研究所などにみられるように他の大学、企業を含めた学識関係者らからなる評議委員会によるものもある)に敗れ新教授とその助手がいる中そのまま居残っている場合もあることからそれが推し量れよう。
教授になるにはそれなりの実績があり、まだまだバリバリやれる旬の年齢(40代)というのがあり、それを過ぎてしまうと研究に重きを置くようなところではなかなか難しい、年月を重ね経験を積めば積むほど成りやすいというものではないのだ。年齢といった今では慣例ともいえる制約やチャンスといえる教授公募がなかなか巡ってこないことから、教授になるのは一発勝負の要素が強いともいえる。
国立大学民営化とともに大学のあり方も(既に実施しているところもあるが、任期制にし、その間に業績の上がらない人間を解雇したり、民間や外国から職員を積極的に採用するといったことも含め)大きく変っていくだろうから、といっても、欧米とくに米に倣った方向に変っていくとは思うが、そういったことも念頭に置いた上で海外で仕事をすることも含めて将来のことを考えてみるのがいいでしょう。


[2065へのレス] Re: 大学教授について 投稿者:wa 投稿日:2001/09/28(Fri) 12:37:59

以前は、一つの研究室内に、教授からはじまり、助教授、助手、そして学生といった大講座制が多く、こうしたところだと、助教授は、kさんのおっしゃっている通り、助教授には、予算や人事権などに権限がなく、上級助手といったといった面がありましたが、最近は変わってきていて、一つの研究室に教授もしくは助教授が一人と、助手といった小講座制のところが増えてきて、こうしたところだと、教授と助教授の差は、給料ぐらいであとはあまり変わらないみたいです。ただ、こうした小講座制だと、学生(大学院生)に、研究室の雑務が多く回ってくるのですが。


[2064] 問題集&参考書 投稿者:いり。 投稿日:2001/09/24(Mon) 22:11:15

都立大学の工学部を受けようと思ってるんですけど、数学と、化学の問題集をどれにするか迷っています。
どれを(どんなのを)買えばいいですか?教えて下さい、よろしくお願いします。


[2064へのレス] Re: 問題集&参考書 投稿者:ryoichi 投稿日:2001/09/24(Mon) 22:53:48

現在どの様な状況にあるのかまたどの様な勉強をしているのかがわからないことには答えようがありません。
もっと詳しく質問を書いてください。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3880/?


[2064へのレス] Re: 問題集&参考書 投稿者:いり。 投稿日:2001/09/26(Wed) 20:39:24

化学と数学は学校の授業中心にやってます。
授業自体はすべて終了してしまっているので、今復習をしています。家では、進研ゼミや授業の予習を主にやっています。


[2063] 続・阪大医学部を目指して 投稿者:しげ 投稿日:2001/09/24(Mon) 19:18:13

理論化学の気体と溶解度の問題を得意にするにはどうすべきでしょうか?
物理以上に厄介で手を焼いています。模試ではいつもしくじってしまいます。


[2063へのレス] Re: 続・阪大医学部を目指して 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/25(Tue) 21:21:26

それは演習を重ねるしかないような・・・(但し理論が分かっていれば)
他にアドバイスの仕様がないでしょう。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2063へのレス] Re: 続・阪大医学部を目指して 投稿者:無題 投稿日:2001/09/28(Fri) 01:42:52

化学が苦手なら駿台の山下先生の受業を受けると良いよ。かなり良いよ。


[2062] 無題 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/24(Mon) 16:32:52

実況中継を終えて入試の標問を解こうと思いますが、難系と名門の森と新物理入門問題演習のなかのどれが適当でしょうか?
志望は東工大です。


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:ryoichi 投稿日:2001/09/24(Mon) 23:05:05

実況中継を終えたというのはどの様な状態なのでしょうか?基本的な問題を解くことができるようになっているのでしたら名門の森がよいと思います。
新物理入門問題演習は使ったことがないので何ともいえませんが、エッセンス上がりということもあってか難系よりは名門の森のほうが使いやすいと感じました。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3880/?


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/25(Tue) 19:21:14

難系は手元にあるのですがなんかとっつきにくいです。
でも、難系をやった先輩とかに聞いてみると例題は良問だからやったほうがいいよって言われました。

新物理入門は書店でちょっと読んだぐらいですが微積を使っているのはいいかもと思いつつも、購入していません。

名門の森はまだ見たことがありません。


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/25(Tue) 21:27:59

新・物理入門(参考書の方)は微積を使うとかいう以前に、厳密性が高い(まあ高校生向けとしてですが)ので、物理が苦手で直感的なイメージがつかめていないうちに使うのはどうかと思います。

演習の方は普通です。
難系やろうという以上はそこそこ基礎力はあるのでしょうし。
基礎力があれば、使えないことはないと思いますけど。
(しかし、新・物理入門とセットで使うのが王道でしょうから、苦手な人には向かないかも。まあその辺は自分で考えてください。)

難系がとっつきにくいと思う人は多分やらない方がいいです。
お勧めは(難系の代わりとして)理論物理の道標(河合)かな・・・

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/26(Wed) 18:47:02

最終的には東工大レベルまでもっていきたいのですが(化学と物理)、物理よりは化学のほうが点が取りやすいのです。
物理はよくイメージしろといいますがそれも限界があるのではないのでしょうか?
それとも点を安定させるにはやはり基本的な問題の解答をパターン化して覚えていくほうがよいのでしょうか?


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/26(Wed) 21:38:26

ごく基本的な問題は考えずに解けないと話になりません。
ただ、暗記するというよりは量をこなしているうちに慣れると言った方が適切でしょう。
いわゆる文系科目での暗記は通用しないでしょう。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/27(Thu) 22:19:25

基本的な問題を考えずに解くというのは公式を自由自在に扱うということなのでしょうか?
確かに物理は公式暗記で受験を成功させることができるほどやさしい教科ではないのは承知していますが、基本問題を即答できるということは難問題を解答する力の血肉と化するものだと思いました。


[2062へのレス] Re: 無題 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/29(Sat) 16:09:57

エッセンスを買いました。
エッセンスをやればセンターから二次まで対応できるのでしょうか?


[2061] 大学院 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/24(Mon) 15:52:43

工学部や理学部の人は大学院に進学する人が多いと聞いています。
やはり企業側も大学院を出た人を採用する傾向が強いのでしょうか?


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 16:50:33

>>工学部や理学部の人

ついでに言うと、農学部でも薬学部でもそうですね。
分野や大学にも寄りますが、七割から八割は大学院の修士課程に進学しますね。もう、理系なら誰でも行くといってもいい時代です。

>> 就職採用

就職っていっても、大きく分けて「技術系職種採用」と「事務系職種採用」とあります。

技術系と事務系でちょっと話が違いますけど、理工農薬系で修士卒を取る目的には、技術・開発系の人材を求めるという意味は強いですね。逆にいえば、技術系就職希望で、大学四年卒では厳しいものがありますよ。出来ないとは言いませんが。

事務系でも、理工農薬系の出身者は大学院卒の割合が多くなると思いますよ。元々大学院に進学している人が多いわけですから。

公務員試験の合格者の割合を見ていても、大学院卒が多いですしね。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 16:57:07

例えば、「採用情報 新卒」というキーワードで検索かけてみる。
http://search.goo.ne.jp/search/search.jsp?MT=%BA%CE%CD%D1%BE%F0%CA%F3%A1%A1%BF%B7%C2%B4&SM=MC&DC=10&FR=0&FR=1&IM=1&BOPE=88&LEVEL=8

あるいは、「技術系 採用情報」と入れてみる。
http://search.goo.ne.jp/search/search.jsp?MT=%B5%BB%BD%D1%B7%CF+%BA%CE%CD%D1%BE%F0%CA%F3&SM=MC&DC=10&FR=1&IM=1&BOPE=88&LEVEL=8

参考になりませんか?


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 17:01:55

または、「技術系 採用 実績」と入れて検索してみると、
http://www.goo.ne.jp/default.asp?MT=%B5%BB%BD%D1%B7%CF%A1%A1%BA%CE%CD%D1%A1%A1%BC%C2%C0%D3&SM=MC&DC=10&_v=2&SDB=PG

実際に大学院卒と学部卒の採用情報がわかりますよ。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:やまちゃん 投稿日:2001/09/24(Mon) 19:33:17

聞いたところによるとドクターまで行くと
年を取りすぎて逆に就職がなくなるとか・・・・


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:phonon 投稿日:2001/09/24(Mon) 22:32:20

>年を取りすぎて逆に就職がなくなるとか・・・・
分野によっては博士取得後でも、歓迎してくれますよ。企業
よりの研究をしているラボ出身であれば、そんなに心配しな
くて良いです。物理出身だと希望する職に就くのは厳しいで
す。

個人的な感想ですが、企業と結びつきの強い研究室出身なら
そう心配しなくても大丈夫だと思います。私のラボは工学で
すが、就職できなくて困る人はいません(ドクター含む)。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/25(Tue) 15:34:10

>年を取りすぎて逆に就職がなくなるとか・・・・

phononさんの指摘されたこともありますし、採用する側の企業がどう考えているか? というのにも依存しますよ。上でリンクたどってみられたらわかるかと思いますが、ドクターでも採用されている人はいますよ。

ドクター卒を嫌う企業には行けないでしょうが。結局は利用価値があるのかないのかの話です。

それに、工学系はなおさらですが、ドクターコースの人数はどうしても少ないですからね。それに、ドクターコースに行っている時点で、企業で研究をする気がない人もいたりします。基礎科学系ではその気が強いですけど。それを、外から見て単純に「ドクターは企業就職少ない」と言えるのかどうかという話はシビアですよね。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/25(Tue) 19:15:28

博士課程と修士課程はそれぞれ最短で何年くらいでとれるのですか?


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:wa 投稿日:2001/09/26(Wed) 09:17:55

大学院、専攻にもよりますが、修士課程、博士課程ともに、1年ぐらいずつ在籍すれば、制度上、取得することができるところもあります。ただ、これは、よほどの成果(ノーベル賞級のもの)がないと無理だと思います。特に、博士課程の場合は、取得のための条件として、学術誌に掲載された論文の数が指定されている場合が多いのですが、その数が多いと大変です(大学によって、数や学術誌のレベル等が様々です)。研究者というと、研究が中心と思われるかもしれませんが、実際には、自分の研究を学会などで口頭で発表してわかってもらうこと、学術誌等で誌面を通じてわかってもらうことといったプレゼンテーション能力も必要です。こうした能力を身につけるためには、ある程度の時間が必要となります。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/26(Wed) 18:41:30

教授や名誉教授などはやはり大学院卒の方が多いのでしょうか?


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:しず 投稿日:2001/09/26(Wed) 23:26:54

教授に関しては統計取ったわけではないからわかりませんが、必ず大学院を出ているとは限りません。論博の方もおられますよ。

それから、名誉教授っていうのは、退官時までの所属大学での勤続年数で決まります。だから、極端な例でいえば、退官時に助教授でも名誉教授になる可能性もあるということ。国公立大学で教授しながら名誉教授になったりするのは無理です。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/27(Thu) 22:12:46

大学院では大学より専門的なことを学ぶと思いますが、よく研究施設について決めている人も多いのではないでしょうか?

大学院進学の際に注意することはどんなことですか?
ちなみに私は気象系の学部志望です。


[2061へのレス] Re: 大学院 投稿者:wa 投稿日:2001/09/28(Fri) 12:53:19

大学院を研究施設で選ぶなら、最近は、連携大学院(所属は、大学に所属で、実際の研究などは、その大学以外の研究所で行なう)という制度があります。
まあ、大学院選びで一番重要なのは、人間関係が上手くいっている研究室を選ぶことです。理系の場合、大学院に進学すれば、一日の大半が研究室にいることになりますから、人間関係が上手くいっていないと大変です。あと、マスコミ等によく出ている研究室がよいとも限りません。マスコミ等では、評価が高くても、その研究の世界では、評価がよくなかったりする場合がよくあります。研究室の選び方として、自分のやりたいテーマの研究室が見つかったら、その研究室の大学院生(修士2年以上)に電子メール等で色々と聞いてみるのがよいと思います。あと研究テーマも、実際に研究をしてみると、研究をする前に興味があっても、実際にやってみるとあまり面白くなかったり、逆に、研究を行なう前に興味がなくても、やっているうちに面白くなってくるものもあります。どんな研究でも、実際には、その研究成果が出てくるまでの過程は地味なことの積み重ねですから。


[2060] 大学院について 投稿者:ういろう 投稿日:2001/09/24(Mon) 13:05:58

1954のトピックで「修士と博士は日本では変わらない」とかいてありましたがそれは本当ですか?
僕は今工学部の1年で大学院に進学するつもりです。
修士か博士かはまだ決めていません。
どなたか大学院についての情報を下さい。
学部は電気電子工学で情報通信を深く学びたいと思っています。
 
あと飛び級制についてですが、3年から大学院に進学すると大学は中退扱いになるそうですが、それはこれから社会に出ていくうえで何か影響はあるのですか?


[2060へのレス] Re: 大学院について 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 14:44:53

>>修士と博士は日本では変わらない

どこの記事でその話が出たのかちょっと見当がつきませんが、
変わらないと言いたくなる意味もわかりますが、変わらないと断言してしまっては意味がないと私は思いますが。大学一回生の解釈としては、「違う」と思っていて間違いはないと思いますよ。
その答えを解釈することは結構難しいことですよ。そういう議論を気にするなとは言いませんが、自分が中心になって答えを得ることは難しいことだと思いますね。

大学などで研究者をやるのなら、博士号を持っていることは当然の基準として扱われる場合がほとんどです。例えば、ポスドク(ポストドクトラルフェローの略)は、名前のとおり、博士号という学位を取得していないと、なれません。

企業で技術系就職する場合は、必ずしも(課程)博士号を持っていることが良いという判断は難しいと思いますね。企業の採用時の考え方によるものが大きいでしょう。

>>修士か博士かはまだ決めていません。

苦笑.....まぁね、早とちりして欲しくないのは、修士と博士のコースが別と言う意味ではないですよ。まず、はじめに博士前期課程とも言われる「修士課程」に進学して、修士号を取得することで、博士後期課程(いわゆる博士課程)に進学することが可能になるわけです。少なくとも、大学院を受験する頃に、修士で出るか、博士まで行ってみるか考えてみて、実際に自分の体を使って大学院生活をやってみて、先輩を見て、それで決めて行くもんじゃないですか? それに最終結論は修士の二年のときに出せばよいわけで。

>学部は電気電子工学で情報通信を深く学びたいと思っています

学部時代は、数学・物理にはじまる基礎、そして様々な関連工学の科目をしっかり勉強してください。

>飛び級制

情報系は飛び級が割合的に多いところだと思いますが、飛び級については、大学院側、つまり受け入れ側の問題をしっかり考慮しておく必要がありますよ。

飛び級の場合、誰でも彼でも受けられるというわけではなくて、まず、飛び級受験を認めている専攻であれば、教授会の審査などを経ます。主にその時までの取得単位や成績を考慮し、飛び級をしてもきちんとやっていけるかどうかについて考えられた上で、受験してもよいならよいと許可が出ます。そして大学院に合格したら、そこの学部や学科の決まりに従って、大学は「中退」します。それで大学院生となるわけで、もし、途中で大学院を止めてしまった場合、形上の最終学歴は大学中退、つまりは卒業としては高校となります。

しかし、修士号を取得すれば、修士は修士ですから、その前提で話が進みます。博士課程へ行くにしてもそれは自由です。普通に大学を卒業してから修士号を取った人と同じことです。中退が悪いんじゃなくて、中退だとどれだけのことを身につけているのかわからないから、敬遠される場合が多いということで、修士号があれば、それだけの結果を出したという、間接的な証明になるわけです。学位の意味ってつまりはそれじゃないんでしょうか。

情報系で飛び級が多いのは、研究分野の特徴だと思いますが、化学や生物などの実験系の分野では、飛び級はあまり推奨されません。公的に飛び級を認めている専攻でも、教授会での審査、議論の結果、受験が認められないという場合もあります。

飛び級は基本的に正確な情報を得ることが大切です。信頼のおける教官(教授がいいでしょう)のところへ行って、はやめに具体的な相談をし、その上で、単位の取り方、成績の取り方を予測して、過去、どれほどの人が、自分の行きたい専攻で飛び級をして、そのあとどういう経緯を手繰っているのか、できる限りの情報を得ましょう。その点は、違う専攻の人や、他の大学の人に聞くよりも、自分の専攻の教官に直接聞いた方が正確ですよ。


[2060へのレス] Re: 大学院について 投稿者:ういろう 投稿日:2001/09/24(Mon) 16:55:46

とても参考になりました。
修士課程と博士課程は試験が別なのかとおもっていました。
教授や先輩からもっと情報収集をしたほうがいいですね。
ありがとう


[2060へのレス] Re: 大学院について 投稿者:ういろう 投稿日:2001/09/24(Mon) 16:55:46

とても参考になりました。
修士課程と博士課程は試験が別なのかとおもっていました。
教授や先輩からもっと情報収集をしたほうがいいですね。
ありがとうございました。


[2060へのレス] Re: 大学院について 投稿者:phonon 投稿日:2001/09/24(Mon) 18:48:20

こんにちは。
以下は、私の知っている範囲で書きます。

>修士と博士は日本では変わらない

会社での給料にはほとんど反映しないと思って下さい。
例えば電気メーカーの多くでは修士卒で入った学生が、後に
博士号を取得しても、給料が上がる事はないようです。
(新卒は分かりませんが、あまり変わらないでしょう)
また、待遇も変わるわけではないようですよ。
ですから、わざわざ博士号を取得してから就職しようとする
人は電子系では修士卒と比べて多くはありません。
会社に入ってから、一時的に学生として大学院へ戻り博士号
を取得できる場合もあります。会社の方針にもよりますけど。

また、当たり前ですが博士に進学する分、約3年就職が遅れ
ます。その間、育英会の奨学金をもらっていれば、卒業時に
400万を超える借金が残る形になります。修士・学部ももら
っていれば、1000万近い借金を背負って、社会人をスタート
する事になります。逆に働いていれば、収入が得られます。
博士号は修士と違って必ず取得できるわけではありません。
ですから、時間とお金という観点から見れば、結構なリスク
を背負うことにはなります。

但し、博士号が必要な職につく場合は当然必要です。
また、アメリカなど博士号の評価が高い国で働くつもりなら
、取っておいた方がいいでしょう。


[2060へのレス] Re: 大学院について 投稿者:パロム 投稿日:2001/09/24(Mon) 18:49:07

飛び級ってできるんですか。
初めて聞きました。


[2059] 理科について 投稿者:東工大5類志望 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:45:56

はじめまして。東工大5類志望です。物理、化学で質問があります。
物理:今、精選物理JB・K問題演習をやっているのですが終わった後難系に進もうと思っているのですがどうでしょうか?
化学:精選化学JB・K問題演習(緑)をやっていますが赤色のやつはやった方がいいんでしょうか?
どちらも高得点を狙っているのですがどうでしょうか?
どなたかアドバイスをください。お願いします。


[2059へのレス] Re: 理科について 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/24(Mon) 09:53:36

東工の物理って最近は易化しているらしいけど、実際どうなのかよく知らないので、なんともいえませんが・・・
精選問題演習でも、ちゃんとやり込めば十分だと思いますよ、多分。
化学は、演習量はあまりいらないと思うし。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2059へのレス] Re: 理科について 投稿者:東工大5類志望 投稿日:2001/09/24(Mon) 18:31:31

そうですか。一通りやって過去問見て決めたいと思います。
レスありがとうございました。


[2058] 駿台=微積? 投稿者: 投稿日:2001/09/23(Sun) 23:08:39

これから、大学別模試が始まりますけど、駿台系の模試はすべて物理を微積で解いているのかどうか教えてください。
駿台全国(第1回)では微積を使っていたので気になりました。


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者:パロム 投稿日:2001/09/23(Sun) 23:47:39

俺は第一回駿台全国では微積使わなくても物理90超えました。
駿台だって、基本的に微積を使わなくても解ける問題を作っているはずなので、問題ないのではないでしょうか。


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/24(Mon) 09:57:49

微積を使って得する問題もあまりなかったと思う。(第一回駿台全国)
微積を使えば理論が体系的にまとめられるけど、実際に問題に適用できる機会は少ないと思う。
特に京大の穴埋め形式では問題文のやり方に従わざるを得ないし、そのやり方はあまり微積絡みではない。
まあ「微小時間冲に対して凅=〜であり、近似式〜を用いて、凅/冲=〜」
みたいな感じでほとんど微分の考え方がでることもありますが。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者: 投稿日:2001/09/24(Mon) 13:58:17

ご意見ありがとうございました。物理が苦手なんで、違和感が
あるだけで、(河合とかと比べて)あまり、気にしないようにします。英・数・化学は解説を読めば理解できるんですけどね。でも、単位を厳密に扱うところがやっぱり、駿台って気がします。


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 14:18:21

>>単位を厳密に扱うところがやっぱり、駿台って気がします

それは、物理(だけではないですが)という分野の中で非常に重要なことですよ。単位がないのに話は進められません。
むしろ、あやふやに誤魔化してはいけないところだと思いますが。教科書にもきちんと書いてあると思うんですが.....

例えば、模試で「この運動の加速度の大きさは....であり」という穴埋めの問題で、正答が「g」と書くべきところを平気で「9.8」と書く人が少なからずいます。これのどこがおかしいのか、きっちり理解しているのとしていないのとでは、だいぶ違うと思いますよ。

9.8という数字はメートル単位と秒単位の元で、はじめて出てくる数値です。キロメートルの単位にしただけで、値は当然変わりますよね。

それに、明らかに次元(簡単に単位が違うと言ってもいい)の違う解答を書いていて、確かめるまでも無く誤答とわかるものを見受けることもあります。「この力の大きさは?」と聞かれてmTとか、aT(aは加速度、Tは何らかの力とみなして)といった解答です。
あとは、円運動のmv^2/rをmv/r^2と書く人も多いですね。
単位を考えれば、頭に入りやすいと思うのですが、いかがでしょう?


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者: 投稿日:2001/09/24(Mon) 17:20:37

僕が言おうとしていることは、力の次元とかではなく、凾解説で多用しているところが駿台らしいと言う意味です。単位ではなく、数式的に示すところが、微分を使っているのかなぁと思っ
てしまっただけです。5流高校が偉そうなことを言って、すいません。


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者: 投稿日:2001/09/24(Mon) 20:40:07

あと、Σとかも物理で使うのが良く分からないんですけど、
今から新物理入門を読むわけにも行かないので、名問の森
を仕上げて、Z会だけをやろうと思います。みなさん、ありがとう
ございました。


[2058へのレス] Re: 駿台=微積? 投稿者:しず 投稿日:2001/09/25(Tue) 14:31:31

>>5流高校が偉そうなことを言って

うーん、、、、
大切なのは、高校が五流か六流か四流か知りませんが、「物理を理解すること」だと思いますが.......


[2057] 薬学を目指す人へ 投稿者:さとみ 投稿日:2001/09/23(Sun) 21:54:12

10月に新宿で、薬学生と現役薬剤師を中心とした交流会を行います。
交流会といっても、ただの食事会です。
レストランで立食パーティーができたらいいな〜と思っているので、
薬学志望の高校生の皆さんも、お時間がありましたら是非是非参加してくださいネ!
大学のこととか、仕事のこととか、いろいろ聞けると思いますヨ。
詳しくは私のHPで。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/2122/


[2056] 化学について 投稿者:みかん 投稿日:2001/09/23(Sun) 20:53:34

はじめまして。現在、高3のみかんという者です。
化学についてなのですが、問題演習をする際に、
現象などが詳しく載っている参考書を買おうと思います。
書店で見てみて、「化学精鋭」と「理系大学受験・化学1B・Uの新研究」のどちらかにしようと思ったのですが、どちらがいいかとはっきり決めかねます。
こっちの方が、こういう点でいいと思う。といったような、アドバイスを、お手数ですがよろしくお願いします。


[2056へのレス] Re: 化学について 投稿者:みかん 投稿日:2001/09/23(Sun) 20:54:56

ちなみに、京都大工学部志望です。


[2056へのレス] Re: 化学について 投稿者:ちなみに 投稿日:2001/09/23(Sun) 20:58:04

「化学精説」を”化学精鋭"と間違える人は多いね。


[2056へのレス] Re: 化学について 投稿者:将軍 投稿日:2001/09/23(Sun) 21:30:07

人によって違ってくるのではないかと思います。
まず、化学精説ですがこれは高校範囲内で扱いまた説明も割りとわかりやすいと思います。
化学新研究は化学界においては有名な卜部氏が書かれておられる本です。
私は新研究の方を使っていますが、辞書的な使い方が有効だと思います。
でも、扱ってる内容は高校範囲を逸脱したものも多く、本書を完全に理解するのは至難の業だと思います。
また、説明文もやや抽象的な表現があり化学が苦手な人や初学者にとっては挫折の一歩を経験することになるかもしれない本です。
目安としては化学が得意だとか将来化学関連の職種に就きたいと思っている方は新研究の方をぜひお奨めしたいと思います。
もしそうでないのなら化学精説の方がいいのではないのでしょうか?
これは最終的には個人の判断で決めることですので私が言えるのはここまでです。
ただ難関大受験者は新研究を持っていた方がなにかと便利なのではないかと思います。


[2056へのレス] Re: 化学について 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/24(Mon) 09:50:46

両方買って損はしないと思います。
最初のうちは精説をメインで使って、新研究を辞書的に使うのがいいと思います。
一通り理解し終われば、新研究だけで十分で、精説はいらないと思います。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2056へのレス] Re: 化学について 投稿者:みかん 投稿日:2001/09/24(Mon) 19:10:51

参考になるアドバイス、ありがとうございました。
僕は化学があまり得意ではないのですが、現象が詳しく載っている新研究の方を買おうと思います。(もしくは両方)
時間を割いていただき、ありがとうございました。
勉強面で、また質問に来るかもしれませんが、その時もよろしくお願いします。


[2054] 教えてください 投稿者:はるひこ 投稿日:2001/09/23(Sun) 15:28:31

質問があるのですが
f´´(x)<0ならf´(x)<0といいきれるのでしょうか?


[2054へのレス] Re: 教えてください 投稿者:はるひこ 投稿日:2001/09/23(Sun) 16:05:44

↑すいません。「単調減少と言い切れるのでしょうか?」でしたm(__)m


[2054へのレス] Re: 教えてください 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/23(Sun) 19:33:58

f´(x)は単調減少です。
f(x)は上に凸。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2053] 酸? 投稿者:秀ちゃん 投稿日:2001/09/23(Sun) 08:10:06

気体の水素が溶けた(少ししか溶けないでしょうが)
溶液は酸と考えてよいのでしょうか?
H_2 ---> 2H^+ と考えてよいのでしょうか?


[2053へのレス] Re: 酸? 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/23(Sun) 19:34:34

H_2分子のまま溶けたのだと思いますが。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2053へのレス] Re: 酸? 投稿者:秀ちゃん 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:06:45

とくに電離するわけでもなく、
H_2分子のまま溶けるんですね。
ありがとうございました。


[2052] 無題 投稿者:河童 投稿日:2001/09/22(Sat) 23:46:13

僕は漆原の物理(最重要問題80)をやってるものです。熊本大、富山医薬大の薬学部はこれと過去問だけで十分でしょうか?また他の問題集の方がいいとか、これもやらなきゃという意見もお待ちしてます。


[2052へのレス] Re: 無題 投稿者:catastrophe 投稿日:2001/09/23(Sun) 14:05:28

漆原の物理をすらすらと解けるようになれば十分だと思います。あとは過去問を解いてみてよく出る範囲の問題や苦手な分野の問題を何かほかの問題集で補えば十分だと思います。
基本的にどの問題集も似たような問題が載っているのですべての問題をすらすら解けるようになれば一部の大学を除けば合格点は取れると思います。
がんばってください。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3880/


[2051] 無題 投稿者:浪人生 投稿日:2001/09/22(Sat) 18:00:01

エッセンス使ってるんですが、これ完璧にしたら名門の森やればいいでしょうか?これだけしっかりやればある程度は合格ラインまで届きますか?都立大・千葉大あたりを目指してるんですが。私立では立命館・関大・理科大なんですけど。


[2051へのレス] Re: 無題 投稿者:catastrophe 投稿日:2001/09/22(Sat) 20:45:59

大丈夫だと思います。
特にエッセンスはしっかりやりましょう。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3880/


[2050] 九大の薬学部。 投稿者:しや 投稿日:2001/09/22(Sat) 07:53:26

九大の薬学部は質の高い研究をしていますか?
また日本の中ではどれくらいのレベルに位置するのですか?
わかる方がいらっしゃれば教えてください。
お願いします。


[2050へのレス] Re: 九大の薬学部。 投稿者:wa 投稿日:2001/09/23(Sun) 18:10:07

同じようなレスを何回も書いているような気もしますが、あえてもう一度書きます。九大にかぎらず、どこの大学でもそうですが、大学の研究のレベルがどのあたりに位置するかという質問は、ナンセンスです。というのも、どこの大学でも質の高い研究をしている研究室はあるし、逆にほとんど研究をしていない研究室もあります(研究には、そもそも偏差値のような物はない)。といっても大学により、ある分野の研究に強いといったことはいえるのですが。しやさんは、薬学部で、どういったことをやりたいのでしょうか。それに応じて、九大がその分野に強いかどうかは言えますが。(薬学部といっても、幅広い分野の研究が行なわれています。)


[2050へのレス] Re: 九大の薬学部。 投稿者:しや 投稿日:2001/09/23(Sun) 23:28:10

質問の仕方が悪かったようですいませんでした。
細かいことはよくわからないのですが、
ヒトゲノムを利用した創薬というのでしょうか。
工学部のようなタンパク質合成とか遺伝子操作とか
いった要素を含んでいるような研究・講義があるような薬学部
が私の理想です。
とにかく最近進んでいる遺伝子解析のようなものを利用した
新薬開発に積極的であるというのが理想です。
九大がそうでなければ他では何処なんでしょうか。。。
waさんレスよろしくお願いします。
(出来れば早めに)←注文つけてすいません。


[2050へのレス] Re: 九大の薬学部。 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:45:03

waさんの横レスのようになってしまいますがご勘弁ください。

それから、しやさん、ここ数週間の過去ログもご覧下さい。"同じ"質問が出ていますから。

>要素を含んでいるような研究・講義

研究と講義は別物です。少なくとも学部の段階の講義で最先端の「研究内容」を聞いても、ほとんど意味無いですよ。「ウチの研究室はこんなことをやっているんだ」という講義を延々行っている学校もあるようですが、それを四年間聞いても、何にもなりません。化学・生物・物理・数学、そういった基礎力を養う期間が学部時代です。

> タンパク質合成とか遺伝子操作

心配しなくても、それくらいのことなら、工学部だろうが、理学部だろうが、薬学部だろうが、医学部だろうがやってないところを探す方が難しいですよ。ホントに。

>>ゲノム創薬

薬学部で修士くらいまで行って企業で研究やるというのなら、九大でまったく悪いことは無いと思いますよ。ただし、企業に入ってやりたい事が必ずやれるという保証は無いですが。

ゲノム創薬というキーワードに興味があるのは大変、頼もしいことですが、それであまり先走りをして、どこが良い悪いという評価に短絡的に行って欲しくないのですよ。良い悪いという評価の前の前の.........前の前くらいの基礎的な部分を養うことがもっともっともっと...........重要だと思うわけです。その基礎的な部分って何だ? と言われたら、まずは、大学に入ること。そして大学の学部時代に、いろんな科目の大抵の教科書にフツーに書いてあることをきちんと横着せずに理解して、そして色々なことに目を向けて広い視野を養うこと、その上で、そこでハジメテ実際の研究の訓練に挑んでみること。その上で、実際に研究の現場がどういうものか、研究というのはどういうすすめ方をするものか、そこではじめて「現実の実感」として自分のイメージとして沸いてくるものです。厳しい言い方ですが、研究の現場に立っていないのに、研究の現状を人から聞いて理解するのは難しいですよ。それに、普通に研究をはじめる大学院に行く頃には、少なくとも五年程度先でしょう(この認識は大切ですね。大学に入った瞬間に研究始めるのではないのですから)。五年経てば、研究の内容はがらりと変化します。モノにもよりますが、そんなにトロトロした世界ではないので。

実際の研究というのは、やればやるほど、どうしても視野が狭くなってしまう、これはある意味、仕方の無いことで、研究をやっている身からすれば、それくらい、自分の分野に集中しないとやっていけない面もある意味、ありますが、これから基礎力を身につけようという人が、その集中したところに気をとられていると、幅広い視野が身につかないと思うわけです。キーワードを探してイメージを抱くのは、悪いことどころか、頼もしいことです。しかし、そこから勇み足をして、その「狭い」ところから、大学の学部という「広い」ところの評価をしようというのは大変難しいことです。その区別は大切だと思いますよ。


[2050へのレス] Re: 九大の薬学部。 投稿者:しず 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:55:24

付け足しで、旧帝大クラスの薬学部なら、どこへ行っても、基本的なカリキュラムはほとんど変わりませんよ(というか、そう思っていて大まかに間違いはないでしょう)。多少の違いはもちろんありますが。

最先端の研究の内容は知ったところで、単なる「知識」です。けど、学部時代に教科書開いて頭使ってヒイヒイ言いながら試験受けて行く上で身について行く内容は、いわば、一生モノになります。そのヒイヒイさを体験しないままで研究はじめてしまうと、基礎力の無さに愕然となってしまうわけです。ただでさえ、教科書どおりに優秀な成績を筆記試験で取っていても、研究の現場に立ってみたら、カルチャーショックのようなものを受ける例が大半と言ってもいいのですから。

要するに、今はとにかく大学に入って勉強することです。ゲノム創薬に興味があるのなら、そういうキーワードの内容を講義なんかに期待せず、本屋に行って自分で本を買って読みましょう(借りて読んでもいいですよ)。その方がきっと、さしあたっては自分の期待するものを得られると思いますが。検索エンジンで「ゲノム創薬」と検索して、出てくるページを見て回っているだけでも、「知識」は得られますよ。


[2049] 大阪大学医学部を目指して!! 投稿者:しげ 投稿日:2001/09/21(Fri) 22:50:37

今、僕は高3で、阪大の医学部を目指して勉強しています。
が、模試での判定がいつもEしかでません。しかも数学などはそこそこなのですが、物理に関しては目をつぶりたくなるくらいです。
そこで皆さんに、どうすべきかアドヴァイスください。
お願いします。辛口、甘口何でも構いません。


[2049へのレス] Re: 大阪大学医学部を目指して!! 投稿者:Feynmanの愛弟子 投稿日:2001/09/22(Sat) 16:33:02

目をつぶっていても成績は良くならないので、どこが弱いのか調べて、一つ一つつぶしていきましょう。物理は力学やって電気やって残りやると言う流れがいいと思います。


[2049へのレス] Re: 大阪大学医学部を目指して!! 投稿者: 投稿日:2001/09/22(Sat) 18:31:12

間違えても、ひどい点を取っても、復習すれば十分です。
絶対にあきらめるな。


[2049へのレス] Re: 大阪大学医学部を目指して!! 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/22(Sat) 23:18:21

目をつぶっているぐらいなら、基礎からやり直した方がいいと思います。2ヶ月もあれば、物理は結構伸びると思います。
やっぱり「エッセンス・名問の森」がいいと思いますが、他の教科の状況によっては時間的に厳しそうですね。


[2048] 高2での学習 投稿者:サマー 投稿日:2001/09/21(Fri) 00:30:41

僕は京大の農学部志望している高2です。今は数学と英語を結構やっていますが理科は学校のことしかやってません。僕は数学が得意ではないので理科で点を取りたいと思っています。この時期に入試レベルまでやる必要はあるのでしょうか?


[2048へのレス] Re: 高2での学習 投稿者:某亜 投稿日:2001/09/21(Fri) 22:14:10

 ありません。
でも過去問を見るのは有用です。


[2048へのレス] Re: 高2での学習 投稿者:まさお 投稿日:2001/09/21(Fri) 23:22:56

本当にやるき有るんだったら、化学とかやりこめば?無機とか有機とかの暗記系統やっとくと後で楽だよ。


[2048へのレス] Re: 高2での学習 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/22(Sat) 23:23:43

過去問はどの程度の問題がでるのかが分かる程度でいいと思います。その方が学習の目標が立てやすいので。

高2なら、暗記はそれほど優先しなくていいと思います。
物理なら力学の公式を体系的に整理してみるとか。

化学は多少漏れがあっても、一通り(高分子以外ぐらい)高2のうちで終わらせた方がいいと思います。
全体像が見えていると楽になると思います。


[2048へのレス] Bugtimusさんへ 投稿者:サマー 投稿日:2001/09/23(Sun) 14:13:21

学校は高2では無機までしか進みません。独学で一通り終わらすにはどうしたらよいのでしょうか?


[2048へのレス] Re: 高2での学習 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/23(Sun) 19:41:00

参考書は河合の化学精説あたりがいいのではないでしょうか?
IBの有機は反応別でまとめてみれば、大した量がないので、2ヶ月もあれば、何とかなると思います。
学校の勉強と平行して、ゆっくりやっても、高2中には終わらせることができると思います。

1.炭化水素基の反応
1a.ベンゼン環の求電子置換
1b.アルケンの求電子付加
2.官能基の反応
2a.酸化・還元(主にアルコール誘導体)
2b.酸・塩基(炭酸>フェノールとか)
2c.縮合・加水分解(エステル、アミドとか)
3.フェノール・アニリン

大体こんな感じかと。

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2048へのレス] Re: 高2での学習 投稿者:サマー 投稿日:2001/09/23(Sun) 21:01:51

皆さんどうもありがとうございます。めちゃくちゃ感謝!


[2047] 阪大医学部 投稿者:ダシ 投稿日:2001/09/20(Thu) 23:54:24

僕は浪人生でありながら、阪大医学部志望でありながら、夏が終わるまで、まったく理科に手付かずでした。九月から、理科を始めました。いまのところ、物理は、単元毎に実況中継を読みつつ、難系を解いています。化学は化学精説を読みつつ、旺文社の精選化学問題演習を解いてます。これで勉強量は足りますか?最低でも2教科で8割はとりたいです。いつくらいまでには、上記のものを終わらせるのが理想でしょうか?教えてください。


[2047へのレス] Re: 阪大医学部 投稿者:dadada 投稿日:2001/09/21(Fri) 13:21:16

阪大医学部に合格するのは全教科合わせて8割以上です。
つまり理科ではほぼ満点、数学英語で7,8割取る必要アリ。

阪大医学部に入るのはいまや東大京大と全く同じなレベルです。あそこの研究の力と勢いは他の大学より上かもしれない。
だから受験者のレベルがもう無茶苦茶高い。
たぶん諦めた方がいいと思います。
理科なんか余裕の人間がワンサカ受けます。
センターも710〜720以上は最低取らないといけないですよ。
2次に自信があるなら700でもOKですが。


[2047へのレス] Re: 阪大医学部 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/21(Fri) 18:42:46

僕は高3ですが、生意気に意見を述べさせていただきます。

難系はあまりお勧めしません。
自分に合っているというのなら別ですが、自主的に選んだのでなければ避けた方がいいです。
時々、「難系ぐらいやらないと京医は無理」とかいう人もいますので、そういう人に影響を受けてやるのは危険です。
基本的には解説が分厚くわかりやすいものを選ぶのがいいと思います。
個人的には「理論物理の道標」(河合)がお勧めですが、もちろん個人差ありますので、自分にあったのを選ぶべきでしょう。

化学はあまり演習しなくても、理論(理論化学の意味ではない)が分かっていればある程度の点数が取れそうに思えます。(京大の場合)
阪大の化学は京大より難しいように思えますので、阪大の場合そうなるのかはわかりませんが、演習より理論の方が大事だと思います。
化学精説ではやや不足だと思った場合は新研究(三省堂)がいいと思います。


[2047へのレス] dadadaさんへ 投稿者:ダシ 投稿日:2001/09/22(Sat) 14:05:25

諦めたほうがいいって、そんなアドバイスもらうために、投稿なんかしていません。あらかじめ、何割とらないといけない、といったことは調べて知って、そのうえで志望しているにきまっているのに、そういった人にいきなり諦める方がいいというのは失礼だと思います。まったく質問していることと違うことを言われて挙句の果てには諦めろとは・・・。


[2047へのレス] Bugtimusさん 投稿者:ダシ 投稿日:2001/09/22(Sat) 14:22:31

丁寧な返答ありがとうございます。難系は昔学校で配られて、まわりがみんなしていて、それに洗脳されたということもあるかもしれませんが、自分でしていて、けっこうわかりやすく充実感があるので、相性は意外といいように思います。化学精説は見ていてたまに、薄いとこがあると思うことがあり、気にはなっていました。それとたしかに理論重視だと思いますが、やはり演習もこなしていきたいのですが、どういったものがいいのでしょうか?とくに有機は演習による慣れも必要な気がするのですが。重ね重ねの質問たいへん申し訳ありませんがよろしくおねがいします。


[2047へのレス] Re: 阪大医学部 投稿者:しず 投稿日:2001/09/22(Sat) 15:16:04

諦めろと言い切るのもまぁどうだとは思いますが、、、、

気をつけて欲しいことはあります。センター試験の得点が目標点を下回った場合、さらに、受験者全体の出来具合からそれが自分に不利になると判断される場合に、阪大医学部へ出願するのかどうか。他の医学部へ変更するのか、もう医学部自体を諦めてしまうのか、はたまた、後期日程も落ちてしまった場合(要するに最悪の事態の場合)、自分はどうするのか? ということは、はやくから考えていても悪くないと思います。これは、私の例ですが、センター試験の悪い結果を見て、逆に自分に対して意固地になってしまったり、落ちたら第二志望でも第三志望でもいかなシャーないと思いつつも、実際にそこしか受からなかった場合、急に第一志望の大学に行きたくて行きたくて仕方が無くなりました。

迷って仕方ないことですが、そのときになってはじめて選択肢を探って行くのと、あらかじめ、万が一のこういう選択肢もある、ああいう選択肢もあるということを考慮する余裕があるのとは、違うこともあると思います。

当然、第一志望のことを考える、絶対に合格してやると思うことは大切ですが、現実問題としての「受験をする、そして大学に入る」という意味で、厳しい面も考慮することは大切だと思いますよ。

各科目の「演習」をしたいということであれば、各分野ごとの演習書を使っても良いですが、個人的には、旺文社などからでている「全国入試問題正解」のような、実際のあらゆる大学の入試問題にぶち当たって行くことをオススメします(値段的に高いのが難点ですが)。時間を計って解いても良いし、計らなくてもいいでしょう。要は自分のやりたいようにやっていけばよいと思います。予備校の図書室などがつかえるのなら、ランダムに入試問題を選んでコピーして持って帰って解くというのもアリですね。

選ぶ基準としては、まぁ旧帝大とかそういう基準で選ぶのも悪くは無いけど、ぱっと開いてみて、化学なら化学の問題をさらりと見て、心臓がドキリとする問題をやるというのも一つの手です。ドキリとしなかったら、多分、自分にとってあまり深刻な(要するにわからない)問題だと自覚していないものでしょうから、"とりあえず"は、置いて構わないのではないでしょうか。もちろん、自分の先入観が誤っていることもありますから、そのフォローは必要ですよ。

もちろん、そこに至るまでの基礎事項が足らなければ話は別ですが、所々抜けているという程度であれば、入試問題をやって行く上で埋めていけば良いと思います。

数研から出ている入試問題集でもまぁいいのですが(安いしねぇ。量としてもまぁ適当ですし)、時間配分がわかりません。入試というのは、本番で、時間内に解いて正答を得て何ぼの世界なわけで、「わかる」ことはもちろん大切だけど、「解答が合う」「時間内に焦らず終わる」という要素も、実戦的にはものすごく影響しますよね。家で解いてできるから、合格するんじゃなくて、試験会場で周りの受験生よりも高得点取るから受かるんです。そういう、「勉強」と「試験」の性質の違いを自覚することも大切でしょう。

それから、付属の解答が実戦的でない場合もあります。そういう場合、自分だったら、どう考えることが一番、効率がよく(わかりやすい、解く時間が早いなど)、再現性がよく(要するに何回あたっても同じ思考ができるか。無駄な暗記事項を減らせるか)、そして高得点が取れるのか、そういったことをきちんと考える時期に差し掛かっているんじゃないですか?


[2047へのレス] Re: 阪大医学部 投稿者:Bugtimus 投稿日:2001/09/22(Sat) 23:32:28

化学の問題集は、前述の新研究の演習書版の「化学IB・IIの新演習」がいいと思います。
あと、駿台の100選も良いと思います。(余力があれば)

でも、理論がきっちり分かっていれば、過去問5年分だけでも演習に慣れることはできると思います。
(余力があればきっちり演習した方がいいのは当たり前ですが)

僕は過去問を使い切った後は、「新演習」の有機・高分子(80問ぐらい)をやって、実戦やオープンの過去問を使うとか、後期のを使うとかしていました。
(あまり演習量はこなしてないですが、それでも京大の化学程度なら平均91程度取れます。)

http://hccweb1.bai.ne.jp/~hck30401/btf/index.htm


[2047へのレス] Re: 阪大医学部 投稿者:dadada 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:08:26

>>夏が終わるまで、まったく理科に手付かずでした。九月から、理科を始めました。

ひょっとして一通りは理科を学んでいるの?
上の文を読んでてっきりこの9月に生まれて初めてやり始めたのだと思ったけど。
文字通りに読んだらまずかった?


[2046] 広島大医学部総合薬学科 投稿者:ユエ 投稿日:2001/09/20(Thu) 00:19:09

はじめまして。わたしは広大の総合薬を目指している浪人生です。理系なのに数学と物理が苦手であせっています。物理はエッセンスをしてて、数学は予備校のテキストしかしてません。クラスは神戸大レベルを狙うクラスに在籍してます。今後どのように勉強し(どんな参考書を使うべきかなども含め)、どの程度まで到達すれば合格できるでしょうか?


[2046へのレス] どの程度までやればよいかの目安 投稿者:猫背の狸 投稿日:2001/09/21(Fri) 23:52:03

一番わかりやすいのは、合格最低点を知ることで、
自分の志望する大学を受ける受験生のレベルを知ることです。

しかし、合格最低点は公表されていないので、僕の場合は
予備校にある入試追跡調査結果を利用していました。
これを見ると、予備校の偏差値を基準にして自分の志望する
大学を受ける受験生のレベルを知ることができます。

代ゼミのホームページを見ると、広大の総合薬の場合、
合格者の平均の偏差値は62.7とあります。
もうすこし詳しく偏差値別の合否の人数を見ると、
合格最低点をとるには偏差値60程度、
他の受験生に差をつけるには、偏差値65以上必要だと
目安をつけることができます。

物理についてですが、エッセンスだけで偏差値60程度
にはなるので、他の受験生に差をつけられない程度
取れればいいと思っているなら、エッセンスを完璧にして
過去問をやれば十分だと思います。

数学については、予備校のテキストのレベルがわからない
のでなんともいえません。
ただ、一般論として予備校のテキストは実際の入試問題
より少しレベルの高い問題も含まれているので、まずは
予備校のテキストをマスターして、弱い分野については
分野別の問題集を利用して補強していくとよいと思います。

http://www.yozemi.ac.jp/bunpu/kokkoritsu/index.html


[2046へのレス] Re: 広島大医学部総合薬学科 投稿者: 投稿日:2001/09/22(Sat) 18:44:56

猫背の狸さん>代ゼミって、そんなに有名なんですか?
僕は駿台と河合しか知らないんですけど。理系です。


[2046へのレス] Re: 広島大医学部総合薬学科 投稿者:猫背の狸 投稿日:2001/09/22(Sat) 19:16:12

代ゼミのホームページを見たら、入試追跡調査結果
がすぐにみつかったので、代ゼミを使っただけで、
別の意味はありません。


[2046へのレス] 入試追跡調査結果の使い方の補足 投稿者:猫背の狸 投稿日:2001/09/22(Sat) 19:21:27

各予備校別の模試を受ける人のレベルを考えると、
難関大なら駿台、国公立なら河合のデータの方が
信頼性はあるかもしれません。
(データを調べたわけではないので参考程度に)