失敗談 投稿者:野田 |
またまた野田です。
私は塾の講師をしているのですが、そこでの失敗談を書かせていただきます。
私は、生徒数三人のクラスで物理・化学の授業をしているのですが、
その生徒一人を物理嫌いにしてしまいました。
たぶん、僕のせいだと思います。(T_T)
その生徒は、加速度でちょっと混乱して、斜方投射で一気にだめになって
しまいました。私としては、学校の教科書の説明と同様の説明をなるべく
易しい言葉を使って説明したつもりだったのですが・・・(T_T)
最終的には、その生徒は物理の講義から離脱してしまいました。
そこで、皆さんのご意見を賜りたいのです。皆さんが経験した、あるいは経験している、
高校物理の分かり難い部分(分野)とその克服法を教えていただきたいのです。
この先、こういう失敗はもうしたくないのです。(ToT)
ご意見、お待ちしています。
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今日からテスト 投稿者:猫背の狸(管理人) |
>野田 さん
>高校物理の分かり難い部分(分野)とその克服法
あまりまとまっていませんが,私の考えを書きます。
物理みたいにお互いが強く関連している科目の場合どこか
が分からなくなれば全て分からなくなってしまうのではな
いでしょうか。
だから、物理を分かるようにするには関連性(ストーリー性)
を強調して教えていく必要があるのではないでしょうか。
野田さんは教科書を最高の参考書と考えているようですが,
教科書にはストーリー性が欠けているんですよね。
理系的な考え方ができる人ならば、欠けているストーリーを
自分で補完していくことができるのでしょうけれど、
理系的な考え方ができない人には適していないと思います。
だから、物理の概念をわかりやすい言葉で説明するだけでなく
物理を通して理系的な考え方を身につけさせることも大切なの
ではないでしょうか。
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理系的な考え方って? 投稿者:野田 |
>管理人さん
>物理みたいにお互いが強く関連している科目の場合どこかが分からなくなれば
>全て分からなくなってしまうのではないでしょうか。
そうですね。確かに高校物理のは、全てが関連しあっていますね。
そこを意識して、特に力学に力をいれて教えようと思っています。
力学が全ての基本だと考えるからです。
>教科書にはストーリー性が欠けているんですよね。
その「ストーリー性」というのは、「どういう問題に対して、
どの式を用いればよいかを判断するための考え方」という理解
でよろしいでしょうか?
>理系的な考え方を身につけさせることも大切なのではないでしょうか。
理系的な考え方って、何なんでしょうね。(^^;
僕も「どういう考え方をすれば良いのか?」を今でも良く考えます。(^^;
取り敢えず入試問題を解くにあたって重要なのは、
1.各物理量が何を表す量かを理解すること
2.各法則および式が、どういう関係を表しているかを理解すること
3.問題の条件から現象を支配している要素(法則)だけを取り出し、
それを数式で表すこと
だと思っています。
(現象を支配する要素(法則)という考え方は、本当は間違いだと思うのですが)
でも、こういう考え方って、どの分野でも行われているように思えるのです。
そうすると、「理系的な」考え方って何だろう?と悩んでしまいます。
取り敢えず僕は、「理系的な考え方とは、要は現象や物質を要素に還元して
説明することだ」と(荒っぽく)考えています。
皆さんはいかがお考えでしょうか?
#まとまらない文章で申し訳ないです。
高校物理って、「全ては数式で綺麗に書き表せる」という幻想を植え付け
そうで怖いです。
僕の受け持ちの生徒の躓き方を見ていると、「この量は何を表
しているのかを理解する」ことに引っかかっているようです。
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物理の、、ですねぇ・・・。 投稿者:Sei |
さすがに、ちょっとは数学や中学理科を教えているにしても、
毎日物理に向き合っている生活をしていますといろいろと感じるところもあっていっぺんに書ききれないのですが、少しずつでも。
>教科書
私は、現役時代は、まるで使わなかったのです。
でも今になって講義の空き時間・待ち時間などに、各塾の棚に並べてある各社の教科書をつれづれ読んでみると、
なかなかいいことが書いてあるぅ・・・。
しかし、受験勉強で教科書依存が大きいのはむしろ化学かな、と思ったりします。
ただそれは私自身の中で物理なら細かい内容を把握している率が既に高いからなのですよね、ある部分。
ちなみに私が現役時教科書ナシでやっていたのは当時高校での授業がそう進められていたからで、
では何を使っていたかというと、教科書と同じ版元・数研の「ゼミノート」をベースにしていたのです。書き込みワーク形式のやつね。
これって初履習者にはけっこう便利で、今も一応あるけど、TBだけなんだよね・・・。片手オチですよね。
物理については他と違ってUまで必要な人ばかりが山ほどいるっていうことを、出版社は実感していないのか・・・。
(それとも、受験に要るけどTBだけで済むという生徒も実はけっこう多いのか・・・)
ただそんな中、書き込みワーク形式でUまで含まれるっていうのを1つだけ見つけています。旺文社(だったかな)の「PassE」ってのです。
別件でもう一言。
過剰に信用しない方がいいけど、しかも他教科でもそうではあるんだけど、
物理には、国語力が必要です。
問題文に多大なるヒントが述べられていますからね、よく読んで理解すれば。
ただ他教科に比べて使われる単語・言い回し自体やその暗示する意味が、パターン化されているので、
これに慣れてしまえば大変都合がいい、とともに、そうなることの必要度がけっこう高いのですね。
以前私は、「物理語辞典」っていう小冊子を作って生徒に配ったことがあったりします。
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あ、追加です。 投稿者:Sei |
書店に行けば誰でも気づくことではありますが、
最近、数研の「物理TB・U入試問題集」の1999年版が出ましたね。(収録150問。A5版・税抜き638円)
収録問題内容ももちろんなのですが、コストパフォーマンスやコンパクトさから言って、お勧めできる一品です。
ただし私がこのシリーズを便利に感じるのは、仕事上毎年出てきたパックナンバーを既に持ってて併用しているからというのもあるか・・・。
受験生にもお勧めしたいんですが、一般でそういうのを入手できる方法って、数研に問い合わすほかないかな・・・。
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数件出版の問題集 投稿者:野田 |
>Seiさん
>数研の「物理TB・U入試問題集」の1999年版が出ましたね。
ほう、そうですか。早速買いにいってみようかな?
僕のお勧めは、同じ数件出版の「物理IB・II
重要問題演習」です。
高校3年の当時、これを3回繰り返し解いて、「俺は無敵だ」と思い上
がっていた時期もありました。(^^;;
後、駿台の新物理入門問題演習(これで正しい?)もお勧めです。
非常に丁寧な回答例が載っています。難しいけど・・・。
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こんにちは 投稿者:phonon |
こんにちは。
TO 野田さん
理系的な考え方というのは、論理的な、そして具体的な思考ができるかどうか
と言うことではないでしょうか?思考が抽象的だと、人と話す時や、書いたり
する内容がぼやけてるんです。何言いたいのかさっぱりわからないって事あり
ますよー。あまり、人のことは言えないですけどね。(苦笑)
これ、意識して訓練しないと身につかないです。日本人の話し方はたいてい、
抽象的です。相手がわかってくれるだろうと期待して話しますから・・。
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投稿者:のぶりん |
phononさんへ
日本人の話し方って、本当に抽象的ですよねえ。
本質を掴みにくいという感じ。まぁ、私もそうなんですけどね。
それでは今日はこれくらいで・・・。
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(無題) 投稿者:野田 |
>phononさん
>理系的な考え方というのは、論理的な、そして具体的な思考ができるかどうかと言うことでは
>ないでしょうか?
うーん、「論理的な思考」というのは、他人に伝えることを前提に考えられた物には必須のもの
ではないでしょうか?特に理系(ここでは理学および工学に限る)と限らず。
「具体的な思考」というのは、僕にとってボンヤリしたイメージしか涌かないので、何か別の表
現をしていただけませんか?お願いします。
「理系特有の思考というのは、あるのか?」というのが僕の疑問なのです。よく塾の上司からも
「理系の考え方を教えてやって下さい」と頼まれるのだけれども、いつもこの言い方に違和感を
感じます。物理特有の方法論というか思考の方向はあると思うのですが。
#論理的な思考っての訓練法はないですかねえ。
#そもそも論理的な思考は何なのかを説く本はないですかねえ。
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ストーリーの補足 投稿者:猫背の狸(管理人) |
>野田さん
>「ストーリー性」というのは、「どういう問題に対して、どの式を用いれば
>よいかを判断するための考え方」という理解でよろしいでしょうか?
問題を解くというための考え方という意味もあるし,法則同士の関連性
を表すものという意味も含んでいます.
たとえば,位置,速度,加速度のは教科書ではとりあえず定義してその後
で問題を解いていこうとしています.これでは学んでいる人は何で加速度
などの物理量が出てきたのか分かりません.
これに対して,具体例や歴史的経緯などを用い,力学の目的である
『運動の予測』のために位置だけでなく速度そして加速度が必要なんだ,
と説明するのがストーリー性のある説明だと考えています.
理系的な考え方というのは,自分の中ではあまりはっきりとはしていないの
ですがphononさんの言っていることに近いような気がします.
これについてはもう少し自分の考えがまとまったときに書こうと思います.
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理系的思考について 投稿者:予備校は嫌い |
理系的思考ねえ。僕が思うに理系的思考とは抽象化されたことを記号用いて視覚化して、誰でも順番に考えをたどれば矛盾なく考えられて、理解できる事だと思うんだねえ。
思考に理系も文系もないと思うけど。
理系的思考という実体のない事をあれこれ考えて記号に置き換えて考えてることが、それが理系的思考だねえ。
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思考の使い方 投稿者:猫背の狸(管理人) |
>予備校は嫌い さん
>思考に理系も文系もないと思うけど。
そうですよね.ただ,思考の使い方は違うと思うんですよね.
たとえば,同じ理系でも物理の思考法と数学の思考法は,自分
の中では両立しないんですよ(重なる部分も多くあるけど).
だから,論理的に考えるという言葉よりは理系的な考え方
という表現の方が適切だと思い使ったのですが…
抽象的な言葉になので混乱を引き起こしたようですね.
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おはよーです 投稿者:phonon |
おはようございます。今日は気持ちのいい朝です。
TO 野田さん
論理的な思考は社会に出れば必須です。理系の学生は特にそれを鍛えるチャンスが
あると思いますよ。相手に自分の考えている事を、いかにわかりやすく、無駄を省
いて話すか。論理性があるというのは説明のプロセスがわかりやすいことを指して
していると思います。論理がそこになければ、聞いてる方はさっぱりわからないで
しょう。野田さんのように理系で学問をしていれば、こういった事が「常に」意識
されると思います。先生とdiscussionする時にも、言葉使いは重要じゃないです?
ゼミで発表する時でも、ちょっとした話し方の順番でわかりやすさがぜんぜん違っ
たりします。僕は文系はよく知らないので、なんとも言えないのですが、理系の学
生はこういったことに敏感なのが普通だと思います。何故なら、普段からそういっ
た物の考え方をしているわけですから。訓練というのは、自然となされていると思
いますよ。だからこそ、企業の方が、理系の学生に論理的な思考の強さを求めるの
だと思います。理系特有な思考というより、理系の学生が強い思考ですよね。
また具体性についてです。例えばAという物があったとして、それを全く知らない
人に説明するとします。そこで、Aについて、それは美しいとか可憐だ、そういっ
た情報とういうのは具体的ではないですよね。Aの特徴を捉えて、その色あいとか
大きさとか、質量とか、それ固有の量をピックアップしていけば、より鮮明な説明
が可能になると思います。それが具体的ではないでしょうか?言葉使いで例をあげ
れば、「私は、将来立派な政治家になりたいです。そのためにいろいろな事を勉強
し、自分の能力を向上させていきたいです。」という文章を書いたとすればこれは
もう具体的じゃぜんぜんないです。いったい何をどうしたいのか?をきちっと説明
しない文章は具体性などないわけです。この場合、いろいろな事って何なのか?ど
ういった部分の力を向上させたいのか?とにかく、読み手がそうだと納得できる文
章じゃないと通じません。外国の方とメールのやりとりしてみればよくわかります!
とても詳しく説明されますから。自分が書きたいことを並べるのではなくて、どう
すれば相手がよく理解できるかを考えれば、抽象的な文書は書けないし、話せませ
ん。日本人が何いってるのかわからないと外国の方が言われるのは、相手の事を考
えて詳しい説明や具体的な話しをしないからです。遠回りな、文学小説ではよく使
われるような表現というのは、具体的じゃないですね。
さらに普段の生活で例をあげます。恋人とお酒を飲んでいた場面だとします。
「今日はあんまり飲みたくないわ。もうそろそろいかない?」と彼女が言ったとすれば
誘ってるということらしいです(笑)。
堅いことばかり書いてきたので、冗談入れてみました。(笑)
これは具体的じゃないんですね。implyです。
こういった具体性というのは、自分の考えが整理されている事に依存すると思います。
(最後の例は整理とは違いますね。。(笑))
それは理系の学問をする上では非常に重要なことではないでしょうか。
僕の未熟さからわかりにくい部分もあったかと思いますが、ご容赦下さい。
長くなりましたがこの辺りで。
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ふーっ 投稿者:のぶりん |
予備校は嫌いさん達へ
面白い話してますね。ちょっと混ぜてちょ。
思考には、ゲーテやキルケゴールのような
哲学家などのように、人間の有様を鋭く観察していくような
思考と、フェルマやライプニッツのように、芸術に近いもの・想像のもの
を視野化して解析していくものと二つの思考があると思います。
これは文科系と理科系の思考の違いがはっきり現れた良い例だと
おもうのですが・・・。特に理科系は、頭の中でねちねち(あまり良い
表現ではないですが・・・)と考えて、あるときポッと数式化したり
理論づけたりしますよね?これが私の考えですが・・・。
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これは正しい文章だろうか? 投稿者:野田 |
うーん、話のレベルが段々と手に負えなくなってきた。
yoyoさんの気持ちも、よく分かります。(^^;;
To 管理人さん
>具体例や歴史的経緯などを用い,力学の目的である『運動の予測』のために位置だけでな
>く速度そして加速度が必要なんだ,と説明するのがストーリー性のある説明だと考えてい
>ます.
なるほど。確かに、力学から何が分かるのかを明示したほうが、生徒は飲み込みやすいで
しょうね。(^^)
>予備校は嫌いさん
>理系的思考とは抽象化されたことを記号用いて視覚化して、誰でも順番に考えをたどれば
>矛盾なく考えられて、理解できる事だと思うんだねえ。
>のぶりんさん
>フェルマやライプニッツのように、芸術に近いもの・想像のものを視野化して解析してい
>くもの
うーん、この「抽象からの記号化・視覚化」という考え方は、物理・化学でのそれと逆の
順番である気がします。なぜなら、記号化そのものが抽象化であると思えるからです。
「具体的な事柄から抽象的な思考体系を作る」というのが物理・化学で行われていること
ではないでしょうか?僕の感覚では、「抽象からの記号化・視覚化」というのは数学での
考え方ではないでしょうか。
#僕の数学に対する感覚は、森毅著の「数学的思考」で述べられている意見と異なります。
#僕は数学の素養が無いので、この本の内容をあまり理解できませんでした。
phononさん、丁寧な説明をありがとうございます。(^^)
返事として、僕なりに考えた「理系の思考=論理的かつ具体的思考」を述べたいと思います。
「他人に自分の考えを伝えるためには、その内容が論理的に正しくなければならない。これは、
他人と意思伝達するときには、どの学問でも常に必要である。しかし、物質の変化や様々な現象
を説明しようとする"理系"の学問では、観測可能な量を元にして論理を構築する。」
言葉足らずですが、これが現時点での僕の考えです。
長文になってしまって、申し訳無いです。
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投稿者:phonon |
TO 野田さん
そうですねー。物理は観測可能な量を元にして、議論しますよね。
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