新ドラマー、クリストファーのくるりに対する理解と努力が果たした功績も大きい。聴き込むほど増してくる「ロックンロール」の曲・音・発語の絶妙なグルーヴが喚起する前向きな感覚。また、日本民謡的なコード感のある曲での独自の消化力などは目を見張る進化と言えるだろう。早くも2004年最重要作の登場だ。(石角友香)
もうとにかく悶々(もんもん)の塊だ。ヴォーカル/ギターのゴッチは、天性なのか、ぶっきらぼうに投げ飛ばすような声ながら、日本人の琴線に触れるメロディラインを量産。解決不可能なまでにこんがらがった自分のアタマや、こんなハズじゃなかった人間関係や、バンド状況やらを突き抜けるようなサビで開放してみせる。「遥か彼方」のサビの“彼方具合”ったらない。今のアジカンの出発点だ。(石角友香)