しかし、全編窒息しそうなテンションに満ちていた1作目に比べ、この2ndでは曲数も10数曲を収録し、轟音の中にも透明感のあるヒリヒリするような楽曲だけでなく、ひたすらに美しいメロディに「叶わなさ」を潜ませる表現力も身に付けて、人間としてタフになったことを証明した。タイトルも示唆しているように、両義性を具体化できるようになったリアリティを確認してほしい。ジャンルのせいでこのバンドを遠ざけているなら、後悔必至。(石角友香)
ここ1年のドキュメントであった「パ―プルムカデ」「My Song」「夢」「リアル」といった曲群の音像はバラバラだし、アルバム冒頭では従来なかったガレージバンドの如きアンセム「実弾」が思いっきりカラ元気で鳴らされる。ラストでは「愛しかないとか思っちゃう ヤバイ」なんて、前向きというには余りにも破綻しているリリックをつむぐ。でも整理されてなくて当り前なのだ。後は、聴いたアナタが自分を生殺しにするか否か、それだけだ。(石角友香)