『未来少年コナン』や『ルパン3世カリオストロの城』など、「マンガ映画」と形容するにふさわしい、いきいきとした作品を手がけてきた宮崎駿が、またしてもその天性を発揮したのがこの作品。彼の作品にしばしば登場する「空を飛ぶ」というモチーフを物語の中心に据え、昔ながらの胸躍る冒険活劇に仕立てあげた。まっすぐで行動力あふれる少年、可憐(かれん)でしんの強い少女、一見怖そうだが愛すべき悪党たち、など宮崎アニメでおなじみの要素がほかにも盛りだくさんの娯楽作品だ。(安川正吾)
近未来、高齢化が進んだ社会に対応するため厚生省が開発した老人介護機械・自己増殖機能をもつ第6世代コンピュータ「Z001号機」。だが、このコンピュータはサンプルに選ばれた老人を取り込み暴走。ボランティア女子大生やマスコミを巻き込んでの大騒動となる。メカ、美少女キャラ、ツボを心得たギャグなど、おたく的な部分にアピールする要素が盛りだくさんだが、それだけにとどまらず、独自に学習しさまざまな機械を取り込んで進化していくコンピュータのイメージはまるで『AKIRA』の金田や『攻殻機動隊』の人形使いを彷彿とさせ、まぎれもない本格的SFに仕上がっている。(田中 元)
第1巻ではコナンとラナとの出会いから、インダストリアのモンスリーに連れ去られたラナを追ってコナンが旅立つまでが描かれる第1話「のこされ島」、第2話「旅立ち」を収録。プロローグにあたる本巻では、物語の大きさを感じさせつつもまずはコナンの表情とアクションシーンの描写に重点がおかれており、片時も画面から目を離すことができない展開となっている。(田中 元)