まるで作品中に登場する人々そのもののような、実直で素朴でロマンティックな音楽が心を打つ。ヴォーカル曲はいずれも印象的だが、中でも出色なのは、「自転車に乗った風景」(バンド名である)による< 7 >「あなたにとって私は、僕にとって君は」だろう。たとえ韓国語の歌詞の意味が分からなくても、そのピュアな雰囲気はじゅうぶん楽しめる。(剛吉若寸也)
楽曲そのものは、好きになってはいけない人を思う切ない心情を歌ったものがほとんど。一方でアレンジは、物語の背景となった緑豊かな田園風景やリゾート地の眺望を思わせる、さわやかで清らかな印象だ。その取り合わせが絶妙な効果を生み、センチメンタルだがべたつかない、ユニークな仕上がりの1枚となっている。(安川正吾)