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くるり , 岸田繁[ビクターエンタテインメント]
在庫あり。 価格: 2,652円
   岸田繁が演奏の上手い下手にリアリティを求めるタイプのアーティストではないのは確かだが、必然のない「何でもアリ」を誰より嫌うのもまた確かだ。前作の直後から構想されていたこの5作目は、バンドがロックンロールし続けるための肝をつかんだ、確かな芯のある作品になった。要は、岸田の音楽への潔癖なまでの姿勢が、ようやく彼の思うレヴェルに到達したということなのだろう。

   新ドラマー、クリストファーのくるりに対する理解と努力が果たした功績も大きい。聴き込むほど増してくる「ロックンロール」の曲・音・発語の絶妙なグルーヴが喚起する前向きな感覚。また、日本民謡的なコード感のある曲での独自の消化力などは目を見張る進化と言えるだろう。早くも2004年最重要作の登場だ。(石角友香)

Lv.90の作品 2010-04-09
私は、この作品がくるりのアルバムの中で、最も素晴しいアルバムだと思う。

アルバム内の曲のバランスが上手くとれてるので、締まった印象を受ける。
そして、リズム隊のうねるようなグルーヴがアルバム通して心地良い。

岸田の生み出す変態的な曲調と、かなり図太くなった佐藤のベース、何よりクリストファーの巧みなドラミングの三位一体攻撃は今風の言葉でいうと、ハンパない。


#1の「グッドモーニング」は、夜行バスに乗ったことがある人なら分かる、独特の情景を巧く切り取ってると思う。
#3の「ロックンロール」は名作でありながら、アルバム内では紅一点といった印象。良いアクセントになってる。
#7の「黒い扉」はくるりの曲中でも、かなりの良作なので是非聴いてもらいたい。

そして何より#10「How To Go」はクリストファーが加入し、ロックバンドとしての絶頂期にある瞬間を切り取った曲と言えると思う。
この濃厚なアルバムの最後を締めくくるに相応しい作品。


くるくる節を併せて買うと、今作のメンバーがいかに凄かったのか映像で確認できると思います。
ほんと伝説だと思う。

グッドモーニング 2009-11-29
もちろん、ロックンロールは素晴らしいし、HOW TO GOもカッコよすぎる。

でも、グッドモーニングを私は特筆せずにはいられない。

歌詞も、メロディーも、もう、心にぐぅっと染み込んでくる。景色が浮かんでくる。涙出てくる。

「夜行バスで新宿に行く、朝に近い真夜中につく」という

ほとんど情景描写の歌詞なのに、この深みは一体何なのだろう。

すごく好きだなぁ、この曲、そしてこのアルバム。

絶対にこれが最高傑作 2009-11-21
このアルバムから「NIKKI」の頃のくるりが一番好きでした。
小難しいことを考えずに美しいロックを演ろうという姿勢があると思います。

美しさも変態さも深みも力強さもこのアルバムが群を抜いていると思います。
すべての楽曲が本当に素晴らしいです。

他の方のレビューを読んでいて、「黒い扉」に高い評価を与えている人が多くて嬉しかったです。
私としてもくるりの曲の中で1番だと思います。

2004 2009-11-07
くるりには、歌うべき感情があり、情景がある。ロック不振は日本に限ったことではないが、そんな現状を十分認識しながらも、気を吐いているバンドには、そういう志がきっちりある。新ドラマーを迎えたくるりの本作は、今、ロックに求めるものがあるとしたら、それはなんなのか、というひとつの答えなのかもしれない。
メランコリックなメロディに、70年代のピンク・フロイドに近い叙情的なプログレのようなサウンドの全体に空の低い曇りのロック。陽気に騒げりゃいいという類ではない。かといって、時代の憂鬱をひとりで背負いこんだような辛気くささはない。くるりを、いまだにフォーク・ロック的に捉えている向きがあるとしたら、ずいぶん遠くに来た感があるだろうが、音像へのこだわりが独特の世界を構築しているのは事実。また集中力の高い演奏がそれをさらに緊張感のあるものにしている。深い音の森に誘うかのようなストリングスや女性コーラスも効果的だ。4のような若者らしい(?)弾む曲、ヘビーなギター炸裂の5もあれば、プログレ全開もあるという振れ幅の面白さをとことん味わえるくるりは、確実に進化している。

誰がなんと言おうが 2009-09-01
音楽史上の名作である。
ここのレビューで平凡だ、とか言ってるやつは頭がおかしい。センスがない。
わかっていない。
クリストファーマグワイア・クリフアーモンドの二人によるドラムは音圧・ジャズのグルーヴ感・タイム感が素晴らしく、
ベースはうねりにうねり、
ギターは歪んでいながら、バンドサウンドの肉となり、
岸田のアレンジも冴えに冴え渡っている。

何度も言うが、アンテナが他のくるり作品と比べパッとしないと感じてるやつは
ジャズを聴け。黒人音楽由来のグルーヴ、タイム、音圧、ソウルを聴け。

私は、生でこの大バンドサウンドに出会えなかった人生を大いに後悔している。
だからこの時代にライブに行った人は、この衝撃に生で遭遇できた至上の幸福を再認識し、感謝するべきだ。
そうしなければもう二度と無形の幸せはやってこないと思え。

わかったか!!!