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syrup 16g , 五十嵐隆[UK.PROJECT]
通常10~14日以内に発送 価格: 2,520円
完成品。 2007-11-12
来年の1月にシロップは漸く新譜を出してくれるようです。
嬉しい限りですね。もうこのまま解散だと思っていた人も多かったでしょうから。

シロップの音楽の特徴の一つに、一曲一曲のいいしれぬ存在感が挙げられると思います。
基本的にポップな音楽というものは、耳馴染みの良さとの折り合いを付けるために、やはりどこか既視感を伴うものが大半になりがちです。
よく比較対象に挙げられるARTSCHOOLなんかがいい例で、木下理樹のソングライティングは確かに優秀ではありますが、
オルタナの中での優秀の枠に収まってしまっている感を感じるのも確かです。
オリジンなポップアイコンとしての存在になれるのは、本当に世界で数人の選ばれた天才だけであり、それを達成しろというのも酷なのですが。
五十嵐さんがその内の1人であるといいたいのではありません。ただ、彼はそれに匹敵しうる方法論をもってして、私たちに衝撃を与えてくれたのです。
それは歌詞です。
パーソナルな感情を日本社会の欺瞞になぞらえて、とてもショッキングな内容であるにも関わらず共感させ、歌詞の一言一言が心に染み入る。
「自虐」「逃避」の一言で片付けられないようなリアリティを伴っています。
ロックの本場のイギリスやアメリカでは、スミスやニルヴァーナが行ったロック的アプローチによる芸術的な社会への謀反。
これらのアーティストに共通しているのは曲そのものは一聴しただけで覚えてしまうほどにポップであるということであり、だからこそ共感を得たという部分は否定できないでしょう。
こういう類の作品はポップミュージック的な聴きやすさと、えもいわれぬ物々しい雰囲気を併せ持つ、アンビバレンツな魅力を備えます。
COPYに関して言えば、五十嵐さんの重厚な音楽的バックボーンによる作曲能力の高さも加わって、デビュー盤にしてこの完成度、存在感ははっきりいって異常です。

冒頭でもいった曲の存在感に関しても、全キャリア統括してもこれが最高であると思います。
収録された10曲すべてが名曲であると感じる。
アレンジや曲展開も実は近作と比べても凝っている部分があって、丁寧に作り込んだ印象を感じます。

シロップは実は、このCOPYを出した地点で既に完成されたバンドであり、coup d’Etat もHELL-SEEもこれのバリエーションでしかない、という見方も正直できるかもしれない。
そしてそういう類のバンドの寿命というものは得てして短いものです。
が、ここにきての 新譜発表。Mouth To Mouseの「次」の音となるのか、別方向に向かうのか。
ここまで惚れ込んだバンドははっきいって数える程しかない身としては、期待するなという方が無理。
これからもいいロックを聴かせてください。

12/13追記:
解散って・・・・・マジですか。
このバンドの在り方とか、そんなカッコツケた建前を考えるなら、確かにこのタイミングはグッドだ・・なんて虚勢を張る気にもなれません。
せっかくすげえバンドに出会えたと思ったのに。残念でなりません。


初Syrup 2007-08-16
彼らの作品で一番初めに聞いたのがこの「COPY」なのですが、
その時はあまりピンと来ませんでした。
「クーデター」を聞いた後に聞くと、もうまたまた最高なのでした。
どうしても、自分と重ねてしまうんですよね。
「デイパス」の歌詞、「働かないくせに偉そうね」とか、
もう突き刺さりました、ホントに。
ニートの時期に聞いていたからもう、
ヤバイくらいにシンクロしました。
五十嵐さんの書く詩には一切、
世間を気にして書いてるとは思えないんですよね、
思ってることをすべて吐き出してるだけっていうか、
じゃないとここまで伝わらないと思うんです。
それってなかなかできる事ではないと思います。
だから本当にこのアーティストはすごいと思います。

どっぷり浸かる 2006-12-18
買った当初はアルバム全体の統一感が感じられなくて、まぁ初期はこんなもんか。程度のアルバムでした。しかし、ローテーションを繰り返し、このアルバムを聴けば、syrup16gのすべてのアルバムを聴きたくなってくる。
syrup16gの突き詰められた絶望感、それを奏でるsyrup16gにどっぷり浸かってしまうのです。
今も昔もやっぱりsyrup16gなんだな

今年一番のハマリバンド 2006-10-31
五十嵐さんの世界は超絶です。
歌詞、曲、声、雰囲気のすべてに魅力が溢れています。
テンポの速い曲は聴いたことがなかったので[Drawn the light]とか
かなりハマリ度高いです。リフがかっこいいしサビの五十嵐さんの
美麗なファルセットが絶品です。
[生活]もかなり好きです。他の曲はまだちゃんと聴きこんでないので
これから聴きこみます。
シロップはアルバム3つもってますが、これからさらに増えそうです。

シロップの本質 2006-07-03
1stミニ「フリースロウ」なき今、これが現在入手できる作品の中において、シロップの原点となるアルバムである。

ソングライター五十嵐自身が「別にCOPYを出して終わりにしてもよかった」と語るように、
表現としての絶望、すなわちシロップという異質バンドの本質が、
これ以上どうにもできない程のレベルで見事に昇華している。

「生活」「負け犬」で突き付けられる、もう生きるのをやめたくなる程の閉塞感。
「君待ち」「土曜日」に見られる、UKバンドさながらの普遍的メロディ。

ただ忘れただけなのに、それを克服したなんて勘違いしていた、見たくもない現実や自分の中に潜む闇、醜さ、
そして抹殺したいほどに苦い過去の記憶を
公衆の面前で晒さられているかのような、逃れようのない威圧感は唯一無二だ。

他にも良質な作品ばかりだが、シロップの核となる表現を知る上でも、
初心者には是非…いや、絶対にこれから聴いて欲しい。

『君に存在価値はあるか?
そしてその根拠とはなんだ?』
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