脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

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脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる


[自由国民社]
在庫あり。 価格: 1,500円
貧困をなくすために本書を読むべし! 2010-07-06
貧富の差が広がったのは貧乏人からお金を吸い上げて金持ちに渡すという政策の失態が原因という衝撃の事実が分かります。

税制や社会保障制度が複雑なために気づかないこと、強い意見に流されてしまいがちで知らなかった事実が学べます。

再配分の見直しにより、本当にお金が必要な人へ配布されるようまずは本書で学ぶことが第一歩です。

理論武装の成果やいかに? 2010-05-12
対談というより運動家の雨宮氏が経済学者の飯田氏に教えを請うというかたちになっているので、面白みはないものの、わかりやすい本になっている。経済学にこれまで触れる機会のなかった人、オヤジ本でしか経済を知らない人には是非読んでみてもらいたい。

雨宮氏のメディアでの活動を実際にはあまり見てきていないので、断片的な材料から得た認識でしかないが、それと比べて、借りてきた猫になっているような印象を受けた。もう少し食らいついていかないと、あまり理論武装の足しにはならないだろう。飯田氏が批判しているように、飯田氏とまったく異なる主張をする経済学者は非常に多いのだから、なぜ飯田氏の言っていることの方が正しいのかをしつこく聞かないことには、よそで、「経済学者が・・・と言っていた」と、中身の正しいことを言ったところで、攻撃力を持つことはない。

このことは、読者に対する説得力を弱めているということでもある。飯田氏は非常に真っ当なことを言っているのだが、話題を転換するタイミングが早すぎると思うことがしばしばあった。日ごろ、経済学的な言説に触れている人には問題ないのであろうが、そうでない人も巻き込むためには、雨宮氏はネチネチと絡んでいくべきだったと思う。

思想はともかく、雨宮氏の出してくる「お話」にはあまり響くところがなかったのだが、いまや代表的な運動家となった雨宮氏がここで教えてもらった話をどのように運動につなげていくのかに少し興味を持った。

結局解決策を示せていない 2010-02-10
飯田氏の「雇用創出は結局民間が作る」という主張は、小泉・竹中路線と何が違うのか。
今の日本は、ニーズのある所に雇用を創出できていないのである。介護・医療、保育・教育、環境や農林業では人が足らない。しかし儲からないし、生活も危うい低賃金しか得られないから雇用創出できないである。だったら国が主導して、雇用を作るべきだろう。
電気・ガス・水道・鉄道・電話・空港・港湾・道路などは、過去すべて国がインフラを整備した。そのおかげで民間企業が活動できるのである。今は時代の大転換のときなのだから、巨大な資金をかけて国が新産業育成のインフラ整備をすべきである。その知恵も出さずに「ベーシックインカム」という、財源論ゼロの荒唐無稽なユートピア思想に走るのは、経済学者としていかがなものか。

2人が同じ方向を向いていなくて面白かった 2010-01-06
飯田さんが雨宮さんの主張に何でも「そうですね」と
言って盛り上がっている訳ではなかったのが良かったです。
自分の専門分野の知識を持ってきて意見を言っていて面白かったです。

ちょっと居酒屋の愚痴になるのかなっと思っていましたが心配無用でした。

格差縮小のための処方箋 2009-12-19
本書を読むと、経済政策では、お金をかけないで出来ることがまだまだありそうだと思える。

それにしても、市場所得(実際にもらっている金額)で比較すると日本はまあまあ平等なのに、可処分所得(税金と保障を引いた後の金額)で比較すると世界でもトップクラスの不平等社会になってしまうという指摘は(94頁〜95頁)、ショックであった。
つまり、今の税制や社会保障制度は、富裕層に有利に設計されているということではないか。

「いま財政がものすごくやばい、破産する、とか言っていますけど、あれもバカな話で、たくさんお金を納めてくれるお金持ちだけを、これだけどんどん減税して、それで財政収支が悪くならないわけがない」(89頁)
「『財源を示せ』と言ってくるおじさんへの答えとしては『再分配の見直し』ですね。用途転換だけでもかなりのことができる。」(98頁)

上の他にも、本書には、目からウロコの指摘がたくさんある。
また、本書が、「格差廃止」ではなく「格差縮小」と現実的なスタンスを取っているところも、内容について信頼性を高めている。
これからも、時には読み返しておきたい1冊。